新幹線直前割きっぷ
昨年9月から今年3月末までの金土休日に乗車の3日前~前日までに購入することで山陽新幹線の「こだま」と一部の「ひかり」の指定席が約半額で利用できる「山陽新幹線直前割50」を発売していました。
4月からは金土休日に乗車の3日前~前日まで発売という条件は変わらずに「新幹線直前割きっぷ」と名前を変えて発売しています。
名前以外に何が変わったかと言うと、利用対象列車と価格です。「こだま」全列車に加え、一部に限られていた「ひかり」は全列車利用できるようになりました。特に新大阪~岡山間各駅停車の「ひかり」の制限がなくなったので、この区間での利便性は上がりました。それと引き換え(?)に価格が上がり半額でなくなったので、きっぷの名称から50がなくなっています。
私がGWに利用してきた現物です。九州内発着となる場合は乗車券部分は北九州市内、福岡市内とはならず、特急券と同様に小倉・博多という単駅になります。それ以外はそれほど特徴的な様式ではありません。
ひとこと
以下に「山陽新幹線直前割50」と「新幹線直前割きっぷ」の価格を比較してみます。正規運賃+料金は通常期の「ひかり」「こだま」普通車指定席利用時のものです。
区間 | 正規運賃 +料金 |
山陽新幹線 直前割50 |
新幹線 直前割きっぷ |
直前割きっぷ 割引率 |
---|---|---|---|---|
大阪市内~岡山 | 6,140円 | 3,070円 | 3,900円 | 36.5% |
大阪市内~広島市内 | 10,420円 | 5,210円 | 6,200円 | 40.5% |
大阪市内~新山口 | 12,850円 | 6,420円 | 7,500円 | 41.6% |
大阪市内~小倉 | 14,400円 | 7,190円 | 8,200円 | 43.1% |
大阪市内~博多 | 15,280円 | 7,630円 | 8,400円 | 45.0% |
岡山~広島市内 | 6,140円 | 3,070円 | 3,900円 | 36.5% |
岡山~博多 | 12,630円 | 6,310円 | 7,400円 | 41.4% |
広島市内~博多 | 9,100円 | 4,540円 | 5,800円 | 36.3% |
「新幹線直前割きっぷ」は「山陽新幹線直前割50」から700~1,200円程度値上がりし端数が100円単位に丸められています。それでも36~45%の割引率なので、定価よりは十分安くなってはいるんですが...。
「山陽新幹線直前割50」は山陽新幹線の区間で直前に発売し、価格は半額という分かりやすいネーミングも秀逸でした。「新幹線直前割きっぷ」も十分安いと言える水準にあるんですが、きっぷの名称のインパクトや分かりやすさという点で弱いと感じました。割引率は固定にして「新幹線直前割40」なんてどうですかね?
今のところ6月末までの設定ですが、延長されることを期待しています。
使い勝手:★★★★★
お得感:★★★★☆
小児用:あり
当日発売:なし(前日まで)