特別快速エアポート
◆種別:特別快速
◆区間:札幌~新千歳空港(1日2往復)
昨年3月のダイヤ改正で快速「エアポート」に停車駅が少ない速達タイプの特別快速「エアポート」が設定されました。この改正では「エアポート」を毎時5本化し32本増発することも盛り込まれ、長く縮小傾向が続いていたJR北海道においては久しぶりに意欲的なダイヤ改正でした。
特別快速の設定は空港利用客と通勤通学客を分離するのが目的です。確かに「エアポート」はもともと通勤通学客も多い列車でしたが、そこにインバウンドが流入し混雑が激しくなっていました。私も札幌駅で大きなトランクを持った外国人が「エアポート」に乗り切れずに諦めている光景を何度か見ました。
特別快速の運転区間はいずれも札幌~新千歳空港間で、札幌行きが夜間、新千歳空港行きが早朝に2本ずつ設定されています。
途中停車駅は新札幌と南千歳の2駅だけです。北広島・恵庭・千歳は通過します。札幌~新千歳空港間の所要時間は快速が38~40分のところを、特別快速は33~35分で結びます。最速33分で結ぶのは66号と207号の上下1本ずつです。
快速 AP205号 |
特別快速 AP207号 |
快速 AP209号 |
|
---|---|---|---|
新千歳空港 | 20:32 | 20:46 | 20:52 |
南千歳 | 20:36 | 20:50 | 20:55 |
千歳 | 20:40 | レ | 20:59 |
恵庭 | 20:46 | レ | 21:05 |
北広島 | 20:53 | レ | 21:13 |
新札幌 | 21:01 | 21:10 | 21:21 |
白石 | 21:06 | レ | 21:26 |
札幌 | 21:12 | 21:19 | 21:32 |
207号のダイヤです。新千歳空港~南千歳間はいずれも4分ですが、特別快速は南千歳~札幌間が29分という速さです。同区間の特急列車でも30分を切る列車は「北斗2号」の1本しかありません。
「エアポート207号」の指定券です。特別快速だからってきっぷはなにも変わりません。ただ、新千歳空港~札幌間を33分で結んでいることは分かります。
車両は普通の733系でした。乗っていて圧倒的に速く、南千歳駅を発車してわずか20分で新札幌駅に着いた時には軽い驚きすらありました。ただ、せっかく特別快速は設定したものの、新型コロナの影響で肝心の新千歳空港を発着する飛行機が減便されているため、指定席の乗客は5~6人でした。自由席すら空席が目立ちました。私が乗車したのは土曜夜だったのを差し引いても少ないです。
今週末のダイヤ改正では特別快速2往復はいちおう存続しています。早く新型コロナが落ち着いて、観光客が戻って特別快速の真価が発揮されることを期待しています。