続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

香椎由宇の旅

香椎由宇の旅

 最近あまり見かけませんが香椎由宇という女優さんがいます。本名の結婚前の旧姓は香椎さんだったようです。この方が世に出た時に香椎という駅も由宇という駅もJRにあるな…と思いました。

f:id:imadegawa075:20210525092313j:plain

香椎駅 2020/10/25

 香椎駅は鹿児島線と香椎線が交わるところにあります。福岡市東区の中心部で、福岡市東部の副都心を形成します。マンションや学校が近くに多くあり、特急列車も一部停車し賑やかなところです。近所には香椎宮という有名な神社があり、駅舎の入口には香椎宮の社殿を模した庇のようなものが建っています。

f:id:imadegawa075:20210525093017j:plain

由宇駅 2021/3/14

 片や由宇駅は山陽線にあります。山口県岩国市の西端にあり、もともとは由宇町という町を代表する駅でした。近くに広島カープの2軍の練習場があるため、日南線の油津駅ほどではないですがまぁまぁカープ仕様の駅舎になっています。


 さほど距離が遠くないことだし、香椎→由宇の乗車券を作って使えないかなと前々から考えていたんですが、壁に突き当たりました。

f:id:imadegawa075:20210525103003j:plain

「福岡市内」の範囲(JR九州HPより抜粋)

 それは、由宇駅が福岡市内の中心駅の博多駅から200Km以上離れているため、香椎駅から何もひねらず普通に鹿児島線経由で乗車券を買ってしまうと特定都区市内制度の「福岡市内」が適用され、「福岡市内→由宇」という意図しない乗車券になってしまいます。

 発駅を香椎単駅にするには、福岡市内からいったん出て再度福岡市内を通過させるようにして、特定都区市内制度の適用から逃れる経路にしなければなりません。

f:id:imadegawa075:20210525104144j:plain

赤線のルートで購入

 そこで、上の地図の赤線のルートにしました。香椎から香椎線で長者原へ抜け、長者原で篠栗(福北ゆたか)線で吉塚へ戻るルートです。土井~長者原~吉塚間が福岡市内から外れるため、福岡市内からいったん出て再度福岡市内を通過するという条件を満たせます。

 そして、せっかくその乗車券を買うなら香椎駅がよかろうと思い、香椎駅のみどりの窓口へ行きました。

:「今から言う経路で香椎から山陽線の由宇までの乗車券が欲しいんですが」

:「ユウ?ですか?」(と言って時刻表の地図のページをめくり始める)

:「自由の由に宇宙の宇です。岩国の手前にあります」

:「…ああ。ありました」

 経路は以下のように指定しました。

香椎ー(香椎線)ー長者原ー(篠栗線)ー吉塚ー(鹿児島線)ー原田ー(筑豊線)ー折尾ー(鹿児島線)ー門司ー(山陽線)ー由宇

f:id:imadegawa075:20210525113030j:plain

香椎→由宇の乗車券

 こうして購入した香椎→由宇の乗車券です。購入自体はスムーズでした。香椎駅の若い男性窓口氏は香椎由宇のことは知らないようでした。下手に知っていて( ̄ー ̄)ニヤリとされるよりはよかったですが。

 普段は自動改札のある駅では躊躇なくきっぷを通すんですが、今回は珍しく有人改札でチケッターを入れてもらいました。

f:id:imadegawa075:20210710235407j:plain
f:id:imadegawa075:20210525195644j:plain
f:id:imadegawa075:20210525195655j:plain
香椎→由宇の旅で乗車した列車

 せっかく買ったきっぷは2日に分け、山口県内でのきっぷ収集も兼ねてほぼ経路通りに利用してきました。途中下車印があるとおり、柳井までは利用しているんですが、由宇まで乗車予定の列車が鹿と衝突する事故により1時間半遅延したため、由宇を目前に断念しています。もっとも、由宇に着いたところで夜間の無人時間帯だったので、どのみち着いた証拠は何も残らなかったんですが。

 買ってほぼ使ったことで満足したので、この件のリベンジはしないと思います。また次なる面白そうなネタが見つかれば何かやってみるかもしれません。