e5489JR西日本関西どこでもきっぷ
4月9日金曜のこと。ＪＲ西日本のプレスリリースで「JR西日本どこでもきっぷ」と「JR西日本関西どこでもきっぷ」というきっぷが4月27日利用分から発売されることが発表されました。
2日間ないし3日間（関西は2日間のみ）エリア内の特急・新幹線の自由席が利用でき、6回まで指定席も利用できるというものでした。画期的だったのはGW期間中も除外日なしで利用できたのと、2人縛りをやめて1人から利用できるようになったことでした。
これは大歓迎されました。昨年発売された「どこでもドアきっぷ」は新型コロナ禍でグループでの旅行が推奨されない中で、相変わらず2人以上同一行程という縛りが残り、1人ではどこにも行けないきっぷでした。その制限が撤廃されたのです。
しかし…。週明けの4月12日に思わぬ展開を迎えました。「乗り放題きっぷの発売見合わせについて」というリリースが出され、新型コロナの感染が急拡大したことにより、これらのきっぷの発売が当面見合わせられることになりました。喜んだのもわずか3日で、完全にぬか喜びでした。
マスクを外せないまま夏は過ぎ、秋になりました。そんな春の夜の幻のことも忘れつつあった10月4日に事態が急展開しました。「JR西日本どこでもきっぷ」と「JR西日本関西どこでもきっぷ」を10月15日利用分から発売開始することが発表されたのです。あのまま立ち消えになったと思っていたら、緊急事態宣言解除とともに突如として復活しました。「これは使うしかない！！！」と思い立ち、急遽西へ行く計画を立てました。
いずれのきっぷも利用開始の7日前までにe5489か旅行会社での購入が必要です。駅のみどりの窓口では発売しません。私も利用予定だった「JR西日本関西どこでもきっぷ」（以下「関西どこでもきっぷ」）を発売開始初日にe5489で購入しました。
「関西どこでもきっぷ」はその名の通り、関西（大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山）の2府4県のＪＲ西日本の路線が全線利用できます。それ以外に周辺の以下の路線が利用できます。
- 山陽新幹線：新大阪～岡山
- 山陽線：神戸～倉敷
- 山陰線：京都～鳥取
- 北陸線：米原～敦賀
- 小浜線：東舞鶴～敦賀
- 草津線：草津～柘植（全線）
- 関西線：柘植～ＪＲ難波
- 姫新線：姫路～津山
- 赤穂線：相生～東岡山（全線）
- 因美線：智頭～鳥取
- 津山線：岡山～津山（全線）
- 伯備線：倉敷～総社
- 吉備線：岡山～総社（全線）
- 宇野線：岡山～宇野（全線）
- 瀬戸大橋線：茶屋町～児島
- 智頭急行：上郡～智頭（全線）
紫色に色を変えた部分は2府4県の外の駅です。「関西」と名が付きますが、敦賀や岡山・倉敷・鳥取まで利用できてしまう守備範囲の広さです。
大阪に連泊して、北は近江塩津から南は児島までフリーエリアの範囲内で今まで乗りたかった列車に乗り、行きたかった駅に行ってきました。新幹線は1回（新大阪→姫路）しか利用しなかったので、使い倒したというほどではないですが、十分すぎるぐらい元は取ったと思います。今のところ12月25日出発分までの発売とアナウンスされていますが、機会があればまた利用したいです。年末年始はともかく、年明け以降も発売して欲しいです。
ひとこと
「関西」と言いつつ岡山や鳥取も行けてしまって、2日間で10,000円はどう考えても安いです。文句を言ったら罰が当たります。ただし、使い勝手については一つ言いたいことがあります。
「関西どこでもきっぷ」のパンフレットには以下のような記載があります。
「e5489」で購入したきっぷの指定席の予約はきっぷの受取前は「e5489」で、受取後はみどりの券売機で取り扱います。受取後の指定席の変更はできません。
※「e5489」やみどりの券売機で取り扱いのできない一部の列車は窓口で取り扱います。
この記載を根拠にみどりの窓口での指定券の発券を拒否する窓口が複数あったことです。百歩譲ってみどりの券売機も設置されている駅であればまだ分かりますが、みどりの券売機がない駅で「このきっぷの指定券はウチでは発券できないから2つ隣の駅のみどりの券売機に行ってくれ」と言われたこともありました。
しかし、同じパンフレットに記載されていたこの表を見る限りでは、e5489で購入した「関西どこでもきっぷ」に対して、みどりの窓口での指定券の発券拒否は誤りのような気がします。利用開始直後で十分周知できてなかったのかもしれませんが、使い勝手に直結する部分ですから、そこはしっかり周知徹底して欲しいものです。
使い勝手：★★★☆☆
お得感：★★★★★
当日発売：なし（7日前まで）
小児用：あり（半額）
