「西なびグリーンパス」は50歳以上の利用者がＪＲ西日本管内+αの新幹線・特急列車のグリーン車が8回利用できるというきっぷです。昨年の7月から発売され、2回の延長を経て今年9月末まで設定されています。
フリーエリアは以下の通りです。
【フリー区間】
- ＪＲ西日本全線（博多南線含む）
- ＪＲ西日本宮島フェリー
- あいの風とやま鉄道：高岡～富山
- IRいしかわ鉄道：金沢～津幡
- 智頭急行：上郡～智頭（全線）
ＪＲからの直通特急のある京都丹後鉄道がフリー区間外なのは意外な印象を受けますが、IRいしかわ鉄道や智頭急行のように通過ではないので社線区間は別途買い足してくださいねということなんでしょう。
このきっぷがＪＲ西日本のきっぷとして特徴的なことが2点あります。1つ目は2人縛りがなく年齢条件さえ満たせば1人でも利用できることです。「おとなび」への入会も条件ではありません。
2つ目はＪＲのみどりの窓口やe5489では発売せず、ＪＲ西日本営業エリアと福岡・佐賀県内の旅行会社のみで発売することです。旅行会社ではこのきっぷとホテルとのセット商品も発売していて、さながら旅行会社のために商品を提供している感じです。
ちなみに昨年発売されていた「ＪＲ西日本どこでもきっぷ」についても、3日間用はJRで発売しましたが、2日間用は旅行会社専用商品でした。なので、過去にも同様の事例はありました。ＪＲ各社ではネット予約を推進し直販に力を入れている中、敢えて逆行しているように見えます。
1人当たりの設定および価格は以下の通りです。1人単独利用もできますが、2人以上同時利用時と価格差が付いています。
| 1人利用 | 2人以上 同時利用 |
|
|---|---|---|
| 3日間用 | 30,000円 | 25,000円 |
| 5日間用 | 35,000円 | 30,000円 |
3日間用でも5日間用でもグリーン車は8回利用できます。8回を超える分には自由席利用になります。
こちらが現物です。利用資格に達していないため、私が使用したものではありません。旅行業端末で発券されているので、フリーきっぷをマルス端末やみどりの券売機に読み込ませて、指定券を発券し★を印字する機能がありません。そのため、この券とは別に「指定券交付記録券」が発券され、発券都度そこに押印していく感じになります。
ひとこと
3日ないし5日間でグリーン車が8回利用できれば御の字だと思いますし、高齢者限定のきっぷでは制限が入りがちな「のぞみ」「みずほ」も利用でき使い勝手はいいです。あと、このきっぷのすごいところは、曜日の制限はおろか年末年始やGW・旧盆の超繁忙期まで利用制限期間がないことです。その反面、個人的には価格はびっくりするほど安くはないかなと感じます。
使い勝手：★★★★★
お得感：★★★☆☆
当日発売：なし（7日前まで）
小児用：なし
