ひみつの平日パス
「ひみつの平日パス」は昨年7月と9月に期間限定で発売された平日のみ利用できるフリーきっぷです。土休日限定のトクトクきっぷは多く存在しますが、逆に平日限定はかなり珍しいです。
価格や利用可能エリアは「休日おでかけパス」と同じで、「休日おでかけパス」の平日版とも言えるきっぷでした。7～9月の土休日の混雑を平準化させるために「休日おでかけパス」相当のフリーきっぷを毎日設定したイメージです。
「休日おでかけパス」は土休日に加え、7月21日～8月31日は曜日にかかわらず毎日利用できるので、その前後を埋めるために7月1日～20日と9月の平日に「ひみつの平日パス」が設定されました。
きっぷの名称の「ひみつ」には秘密・避密・非密の3つの意味が込められていて、フリーきっぷを使って混雑し密状態となりがちな休日を避けて旅に出て、旅先でいろいろな秘密を見つけてきてくださいねという趣旨だそうです。
「ひみつの平日パス」の7月分です。きっぷの様式も「休日おでかけパス」にそっくりですが、よーく見ると1ヶ所違和感があります。
その部分だけ拡大してみました。御茶ノ水駅が「消毒駅」になっています。新型コロナの影響で駅に消毒液が置いてあることは珍しくないですが、御茶ノ水駅の改札の近くの消毒液が置かれた台に駅名標っぽい紙が貼られていたのがニュース等で話題になりました。
【ひみつの消毒駅シリーズ】
— ひみつの平日パス（公式） (@JREhimitsu) August 2, 2021
消毒駅が増えていることをご存じですか？
なんと消毒駅発祥の駅が「元祖消毒駅」に！
その駅とは…？！#ひみつの平日パス#ひみつみつけた#消毒駅#元祖消毒駅#御茶ノ水駅 pic.twitter.com/KCDUhyKp7m
公式ツイートの写真にその様子が載っています。「ひみつの平日パス」は御茶ノ水駅が「バズった」のことに乗っかって、きっぷの路線図の御茶ノ水駅を「消毒駅」と表現したものです。
もっとも、1枚目のご案内券の一番下の行には「地図上の消毒駅とは、御茶ノ水駅のことです」とちゃんと記載されています。
そして、2枚目のご案内券は驚きでした。アスキーアートでアマビエが描かれていて、縦読みに謎解きときっぷのご案内券とは思えないものでした。
私は遊び心があって率直に面白いなと思いました。ただ、クレーマーや不謹慎厨の類がＪＲ東日本に「ご意見」や苦情を多数送り付けるようだと、9月発売分からは消えてしまいかねないなと危惧しました。
そんな危惧をした「ひみつの平日パス」の9月分です。右上の商品コードは同じですが、消毒駅だった御茶ノ水駅が元祖消毒駅に進化するとともに、「ひみつ」なる駅が登場しています。まさか7月と9月で変えてくるとは思いませんでした。ともあれ、心配が杞憂に終わってよかったです。
「ひみつ」＝君津でした。こちらも1枚目のご案内券の一番上の行に『地図上の「ひみつ」は君津駅、「元祖消毒駅」とは御茶ノ水駅のことです』と記載されています。
2枚目のご案内券も7月とは変わっています。アマビエの向きが正面から左向きに変わり、メッセージは平仮名だらけでまるでドラクエの呪文のようです。遊び心にしてはずいぶん手が込んでいます。ちなみに私はまだメッセージの内容を解読できていません。
そんな「ひみつの平日パス」は昨年9月末に発売終了し、そのまま消えたかに思えました。しかし、明日2月1日から3月6日まで国鉄時代の「わたしの旅」スタンプを復刻した「懐かしの駅スタンプラリー」が開催されるのに合わせて、期間中「ひみつの平日パス」が再発売されることになりました。
私も少し記事を書き始めていましたが、なかなか捗らずお蔵入り寸前まで行きました。せっかく再発売されると聞いたので、お蔵入りしかけていた記事を仕上げました。
ひみつの平日パスの券面にも『ひみつ』が？！
— ひみつの平日パス（公式） (@JREhimitsu) 2022年1月27日
2月1日～の限定発売です！お見逃しなく㊙#ひみつの平日パス#ひみつのあのころ pic.twitter.com/YHWD79SBiB
公式が思わせぶりなツイートをしているので、また何か企んでそうな雰囲気です。私の予想はご案内券のアマビエが右を向いていると思います。果たして結果はいかに？？
発売も明日からです。今回も買って使ってみようと思っています。
