続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

上有田駅簡易委託

 佐世保線・上有田駅は佐賀県有田町にある駅で、普段は普通列車のみ停車します。

 毎年GWに開催される有田陶器市の最寄り駅で、期間中は特急列車や臨時列車が停車し、JRの係員が出張してきて改札や臨発を行います。

原田酒店 2022/5/1

 普段は駅に人はいませんが、駅前広場の右手にある「原田酒店」できっぷの発売をしており、簡易委託駅の扱いです。駐車禁止の標識の下に「JR乗車券販売所」の看板があります。

ずらりとぶら下がるきっぷ 2022/5/1

 発売しているのは九州ではおなじみのピンク色のA型サイズの軟券だけですが、ここで特筆できるのは券種の多さです。170円から1850円まで100Km以内の大人・小児の全口座が揃っていることです。仮に全部1枚ずつ買っても16,970円かかります。店頭にぶら下がっているのは大人券だけで、小児券はあまり売れないので引き出しにしまっているそうです。

旧券

新券

 私は全口座一気に買うなどという気合がないため、何度か訪れて少しずつ揃えています。一部区間ではこのように金額部分が太い旧券が残っていました。店の人によると高齢者からは金額部分が太い旧券の方が見やすくていいという声が多いそうです。心なしか新券の方が券紙の色が薄い気がします。

 九州でも簡易委託駅は少しずつ減っています。地元自治体や観光協会が受託して要員を配置している駅はまだしも、上有田駅のようにそうではない駅は受託していた商店が閉店したり、受託者の後継者問題や健康問題にも左右され、なかなか先行きが厳しいものがあります。

 現に同じ佐賀県にあって駅前の個人商店が受託している長崎線・肥前大浦駅は9月22日で簡易委託が終了(きっぷの発売は前日の21日まで)する予定です。そんなわけで、簡易委託駅は機会があればなるたけ集めておきたいなと思うものです。