室蘭線・栗山駅は北海道栗山町の中心駅で、駅舎は町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」と合築されています。
銀色の壁が印象的な平屋の駅舎です。駅前にはタクシー乗り場やバスターミナルが整備されていて、札幌や岩見沢に行く北海道中央バスや栗山町内や隣の長沼町まで行く町営バスが発着しています。
栗山駅では栗山観光協会が簡易委託を受託しきっぷの発売が行われています。同じ窓口でバスの乗車券も発売しているため、仮に「岩見沢まで大人一枚ください」と言うと「バスですか?JRですか?」と聞かれます。
JRのきっぷを買うと金額式のピンクの常備券が登場します。JR北海道の簡易委託駅ではおなじみのものです。駅の運賃表に記載された大人全区間(250円~2,100円)と小児専用券は3区間(大人250円・340円・440円区間)があります。一気に全部買うと万札が複数枚飛びます。
運賃表に記載はありませんが旭川までの青地紋の長距離乗車券とクーポンサイズの自由席特急券が発売されていることが特筆されます。JR北海道の特急が停車しない駅で常備の自由席特急券を発売しているのはここと赤平・芦別ぐらいだと思います。
ちなみに旭川までの乗車券の着駅は「伊納/新旭川・神楽岡間」と記載されています。このうち伊納駅は2021年3月に利用者僅少で廃止になっているため、この券は現在では「近文/新旭川・神楽岡間」となっているようです。
2019年9月末までは総販の前出し券に日付を押印して発売していました。この頃も旭川までの長距離乗車券と自由席特急券を発売していたようですが、買っていなかったことが悔やまれます。
北海道中央バスのきっぷはこんな感じです。金額式の常備券です。確か栗山から岩見沢までバスで戻る際の購入したもので、そのまま運賃箱に投入しました。バスの乗車券自体が珍しいのでこういうものも集めてみると面白いかもしれません。
栗山駅窓口の営業時間は平日が8時~17時で、土休日は8時~16時で12時~13時は昼休みになります。この時間は必ず窓口が開いているいて簡易委託駅にありがちな突発的な休みがないので、きっぷは買いやすいです。
なお、公共交通機関で栗山駅に行くには室蘭線では本数が少なすぎて難儀します。日中は3~4時間列車間隔が開くので、バスとの併用も考えておくとよいと思います。札幌と結ぶ高速バスは1日9往復、岩見沢とを結ぶ路線バスは日中1時間に1本ありソコソコ便利です。