宗谷線・美深駅は道北の美深町にある駅です。今でこそ中間駅でしかないですが、1985(昭和60)年9月まで日本一の赤字路線として名を馳せた(?)美幸線が分岐していました。美幸線はバス転換されましたが、利用者の減少により2012(平成24)年に路線バスから事前予約が必要なデマンドバスになっています。
このローカル線の中間駅にしては豪華なレンガ造りの駅舎は「美深交通ターミナル」と称し、観光案内所や美幸線資料館が入居しています。1987(昭和62)年に建てられたので、美幸線の転換交付金で建てたのかもしれません。
美幸線資料室は年表やきっぷとともに美深駅や仁宇布駅で使われた鉄道用品が展示されています。中には廃線反対を訴えに東京へ行った時の写真もあったりして、見ていてなかなか興味深いです。
美深駅は2016(平成28)年4月末までみどりの窓口がありました。JR北海道の要員撤収に伴って、5月から美深町による簡易委託に移行し、マルス端末は撤去されました。その代わりに常備券や補充券によるきっぷの発売になりました。
同じタイミングで無人化された石北線・美幌駅の場合は駅から要員が撤収し、駅から離れた商工会議所できっぷを発売するという不便な状態で簡易委託化されました(現在は解消)が、美深駅では簡易委託化後も駅舎内に窓口が残る形で一定の利便性が確保されました。
美深駅の窓口で発売しているJRのきっぷは以下の通りです。
種類 | 発売区間 | |
---|---|---|
乗車券 | ピンク | 音威子府、名寄、士別、東旭川・旭川・新旭川 |
青 | 抜海・稚内、豊富・徳満、札幌市内 | |
自由席特急券 | 25Km、50Km、100Km、150Km、200Km、300Km | |
指定席特急券 | 旭川、札幌 | |
トクトクきっぷ | Sきっぷ(名寄~札幌市内)、Rきっぷ(音威子府~札幌市内) | |
その他 | 特補、料補、北の大地の入場券 |
「Rきっぷ」は夏料金と冬料金の両方発売しているので、常備券が18種類に補充券が2種類というJR北海道屈指の充実のラインナップです。
一気に全口座を制覇するのは到底無理なので、何度か通って少しずつ集めていきたいと思っています。指定席特急券は特に珍しいので早く押さえておきたいところです。旭川からそれほど遠くないですが、列車の本数が少なすぎるのがネックです。
営業時間は毎日8:30~16:30です。くれぐれも最新の発売状況については各自で確認してください。美深町のHPに美深駅の連絡先が記載されているので、そちらに確認してもよさそうです。