今年7月末で内房線・浜金谷駅のみどりの窓口が閉鎖されました。浜金谷駅は千葉県富津市のはずれにあり、JR東日本の子会社が受託する業務委託駅です。

浜金谷駅から徒歩7~8分のところに神奈川県横須賀市の久里浜港とを結ぶ東京湾フェリーの金谷港があります。1997(平成9)年に東京湾アクアラインが開通する前までは東京湾フェリーが千葉県と神奈川県を結ぶ主要ルートで、金谷港は千葉県側の玄関口でした。

東京湾アクアラインの開通前の1996年度の浜金谷駅の1日の乗車人員は758人でした。東京湾アクアラインの開通や館山自動車道の延伸さらに沿線人口の減少もあって、2022年度の1日の乗車人員は224人で約25年で3割にまで減っています。
そんなわけで内房線は利用者の減少が顕著になるとともに、JR東日本千葉支社の中では早い段階の2006(平成18)年から「Kaeruくん」の導入を皮切りに窓口の合理化が始まりました。
2006年2月末と今月現在の販売体制の比較です。
| 所在地 | 2006年2月末 | 2023年8月現在 | |
|---|---|---|---|
| 蘇我 | 千葉市 | みどりの窓口 | みどりの窓口 |
| 浜野 | みどりの窓口 | 2016/3終了→MV | |
| 八幡宿 | 市原市 | みどりの窓口 | 2013/2終了→MV |
| 五井 | みどりの窓口 | 2022/10終了→MV | |
| 姉ヶ崎 | みどりの窓口 | 2021/9終了→MV | |
| 長浦 | 袖ヶ浦市 | みどりの窓口 | 2014/2終了→MV |
| 袖ヶ浦 | みどりの窓口 | 2007/2Kaeru→2012/3MV | |
| 巌根 | 木更津市 | みどりの窓口 | 2007/3Kaeru→2012/2多機能 |
| 木更津 | みどりの窓口 | みどりの窓口 | |
| 君津 | 君津市 | みどりの窓口 | 2022/2終了→MV |
| 青堀 | 富津市 | みどりの窓口 | 2006/3Kaeru→2012/3多機能 |
| 大貫 | みどりの窓口 | 2006/4Kaeru→2012/3MV→2014/10多機能 | |
| 佐貫町 | みどりの窓口 | 2017/3終了→多機能 | |
| 上総湊 | みどりの窓口 | 2017/12終了→多機能 | |
| 竹岡 | 無人 | 無人 | |
| 浜金谷 | みどりの窓口 | 2023/7終了→多機能 | |
| 保田 | 鋸南町 | みどりの窓口 | 2021/1終了→券売機 |
| 安房勝山 | みどりの窓口 | 2017/3終了→多機能→2020/4無人化 | |
| 岩井 | 南房総市 | みどりの窓口 | 2017/12終了→多機能 |
| 富浦 | POS窓口 | 2022/5終了→券売機 | |
| 那古船形 | 館山市 | POS窓口 | 2019/4無人化 |
| 館山 | みどりの窓口 | 2023/3終了→AMV | |
| 九重 | 無人 | 無人 | |
| 千倉 | 南房総市 | みどりの窓口 | 2016/3終了→多機能 |
| 千歳 | 無人 | 無人 | |
| 南三原 | POS窓口 | 2019/3終了→券売機 | |
| 和田浦 | POS窓口 | 2017/3無人化 | |
| 江見 | 鴨川市 | POS窓口 | 2019/6無人化→2020/8POS窓口再開 |
| 太海 | POS窓口 | 2019/6無人化 | |
| 安房鴨川 | みどりの窓口 | 2023/1終了→AMV |
2006年2月時点で21駅あったみどりの窓口は2017年末までに7駅にまで減り閉鎖が一巡した感じでしたが、コロナ禍以降(紫色)に五井・姉ヶ崎・君津・館山・安房鴨川と特急停車駅かつ市の中心駅まで追加で閉鎖になり、今月時点では蘇我・木更津の2駅にまで減っています。


浜金谷駅にはタッチパネル式の近距離券売機があり、乗車券と100Km以内の自由席特急券の購入やICカードへのチャージは対応していますが、多機能券売機ではないので定期券の購入はできません。券売機上にある「定期券は浜金谷駅でお買い求め下さい」というのは窓口あってのことです。
駅の掲示では定期券はモバイルSuicaでの購入を推奨しています。今年の新学期から中高生の通学定期券もモバイルSuicaで対応するようになったので、駅の窓口や券売機で定期券が買えないことによる不便は以前よりだいぶマシになったのかもしれません。



私は神奈川県在住歴が長いので、東京湾アクアラインだけでなく東京湾フェリーを利用して房総へ向かうこともよくあります。金谷港の最寄りが浜金谷駅なので、ソコソコなじみのある窓口でした。なので、直近3世代の端末のきっぷが揃っていました。
君津や館山のみどりの窓口が先になくなる中、それらの駅よりも格段に乗車人員が少ない浜金谷駅が先月末まで残り続けていたのは不思議でしかありませんでした。
違いがあるとすればこれらの駅は直営駅で浜金谷駅は業務委託駅です。同じ支社内で成田駅のように直営の大きな駅の窓口が業務委託の小さな駅よりも先になくなるという一見理解しがたいことが過去にもあったので、今回もそのパターンかなと思っています。
これで外房線も含め房総半島にあるみどりの窓口設置駅は木更津・大原・勝浦の3駅となってしまいました。「話せる指定席券売機」の設置も意外と増えていないので、こんなに窓口減らして大丈夫なんかな?という気がします。