続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

窓口閉鎖駅めぐり@渋川

 上越線・渋川駅のみどりの窓口が10月末で閉鎖され、話せる指定席券売機に置き換えられました。市の中心駅かつ観光客が多い伊香保温泉の玄関口の駅で、本数は少ないながらも特急停車駅でもあるので「ここまで閉鎖してしまうものか…」と正直驚きました。

渋川駅みどりの窓口 2023/10/28

 渋川駅は直営駅でみどりの窓口1窓の他に普通の指定席券売機がありました。これは私が訪ねた時点でオペレーター対応は開放されていなかったものの既に「話せる指定席券売機」に置き換えられていました。ちょうど上野行きの特急の発車前だったので、窓口にも指定席券売機にも列ができていました。

 上越線のSL列車に乗る際に渋川駅は何度も通りかかってはいるんですが、ほとんど降りる機会がなくきっぷも大したものを買ってませんでした。閉鎖の3日前の10月28日に再訪して少々買いものをしました。

 群馬県内のみどりの窓口は同じ10月末で両毛線・桐生駅も閉鎖され、残るは高崎・高崎問屋町・前橋・安中榛名・上毛高原(今月末で閉鎖予定)の5駅にまで減りました。下手したら高崎と前橋だけになる可能性もあります。

渋川駅のみどりの窓口閉鎖のお知らせ 2023/10/28

 また、上越線で見てみると高崎問屋町から新潟県の六日町までがみどりの窓口空白地帯になっています。本社が管内のみどりの窓口を140駅程度にまで減らすと宣言し、支社もそれに向けて目標設定され本意か不本意かは分かりませんが対応せざるを得ないのでしょう。

閉鎖後の渋川駅みどりの窓口跡 2023/11/18

 私個人的には会社問わず地方は一市に一駅ぐらいは係員がみどりの窓口で対応するところを残しておいた方がいいと思っています。渋川駅の場合は直営なのでなおさらです。

 慣れた人は指定席券売機で意図したきっぷを買うことができるでしょうが、不慣れな人にとって指定席券売機は難解ですし係員が対応してくれた方が安心感があります。「話せる指定席券売機」で窓口の代替をすると言っても窓口よりはどうしても時間がかかり面倒くさいです。

 みどりの窓口は顧客との直接の接点でもあります。そういった接点をいたずらに閉ざし過ぎると、面倒くささや不便さ・不親切さを嫌ってJRが交通機関として選ばれなくなる日が来ないとも限りません。コスト削減は結構ですがそろそろそういう心配もした方がいいと思います。とにかく減らすことに前のめりで、数値目標に縛られ過ぎに見えます。