続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

まほろばチケットレス特急券

 おおさか東線経由で新大阪~奈良間で運転されていた特急「まほろば」ですが、大阪駅うめきた開業に伴って昨年3月の運転から大阪~奈良間に延長されました。

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 大阪・新大阪~奈良間の営業キロはギリギリ50Kmを超えてしまうため、特急料金は1,730円になります。1時間程度の乗車時間に対して非常に割高です。当然ながら繁忙期や最繁忙期になると加算料金が上乗せされます。ちなみに近鉄の大阪難波・鶴橋~近鉄奈良間の特急料金は通年520円です。

 そこで昨年3月の運転分から大阪・新大阪~奈良間の「まほろば」の指定席が半額で利用できるチケットレス商品「まほろばチケットレス特急券」が発売されました。この商品を利用すれば通年で860円に収まり、まだ近鉄特急との対抗の余地が残されます。

 昨年12月にいつものようにチケットレスのきっぷをチケットレスせずに実使用してきたものです。120mm券の本体+指のみ券というJR西日本のチケットレス商品では見慣れたフォーマットです。

 あと、あべの車掌区のチケッターは初めて見ました。天王寺車掌区から一部業務が移管されて設置された比較的新しい区所で、おもに大和路線に乗務しているそうです。大阪支社は現在では阪奈支社になっていますがその部分は変わってないですね。

大阪駅うめきたホームで発車を待つ特急「まほろば」 2023/12/10

 「まほろば」は大阪駅うめきたホームから発着します。うめきたホームが地下の不便で離れたところにあるせいか、運転区間を延長したものの大阪駅からの利用客はまばらで多くが新大阪駅からの利用でした。

 ダイヤの面からも考察してみます。昨年秋~冬のダイヤです。

【上り】

停車駅 大和路快速
3340K
まほろば号 大和路快速
3342K
大阪 9:57 9:58 10:13
新大阪  10:04
天王寺  10:15 10:30
法隆寺  10:37 10:49 10:52
奈良 10:50 10:57 11:05

 上り「まほろば」の1分前に大阪駅の環状線ホームから発車した大和路快速3340Kは奈良駅に7分先着しています。15分後に発車した大和路快速3342Kはいったん法隆寺で3分差にまで詰めますが、そこからは引き離されて結局8分差で奈良駅に到着します。それでも7分詰めています。

 つまり大阪~法隆寺・奈良間の所要時間だけ見れば特急料金がかかる「まほろば」の方が大和路快速より時間がかかっています。鉄ヲタかよほどの物好きか絶対に座って移動したい人以外は大阪駅からは使わんわなと妙に納得しました。

【下り】

停車駅 大和路快速
3407K
まほろば号 大和路快速
3409K
奈良 17:00 17:12 17:15
法隆寺  17:11 17:21 17:26
天王寺  17:34 17:49
新大阪  18:07
大阪 17:54 18:14 18:09

 下り「まほろば」に至っては3分後に奈良駅を出た大和路快速3409Kに大阪駅では5分先着されています。臨時列車だからある程度足が遅いのは仕方ないにしても、特急料金取ってこれはダメだろと思いました。

 ダイヤ改正後の今年春~夏の上り「まほろば」の時刻はほぼ変わっていませんが、下りについては奈良駅の発車が50分繰り上がった代わりに所要時間が62分から54分に短縮しています。また、上下とも法隆寺駅は通過になっています。法隆寺発着の特急券ちょっと欲しかったですけどね…。