まほろば号
◆種別:特急
◆運転区間:新大阪~奈良
(関西線・奈良)
特急「まほろば」は今年4月~6月に開催されている「奈良ディスティネーションキャンペーン(奈良DC)」に合わせて、新大阪~奈良間で土曜休日に1往復運転されています。「まほろば」とは古語で「すばらしい場所」を表す意味です。新大阪発としたのは山陽新幹線からの利便性を考慮してのものと思われます。東海道新幹線からであれば京都駅で奈良線に乗り換えたほうが速いです。
新大阪 天王寺 王寺 法隆寺 奈良
下り 10:32 → 10:50 → 11:12 → 11:16 → 11:27
上り 17:31 ← 17:07 ← 16:48 ← 16:43 ← 16:32
停車駅はこれだけです。奈良県はJRの優等列車が全く走っていない唯一の県です。最後まで走っていたのは平成18年3月まで名古屋とを結んでいた急行「かすが」で、特急列車となると昭和63年に臨時列車として京都~奈良~白浜間を結んでいた「ふれ愛紀州路」・「しらはま」が最後かと思われます。奈良県に特急列車が走るのはそれだけ久しぶりのことです。
車両はJR西日本日根野電車区の381系で、専用のヘッドマークが用意されています。グリーン車はありません。平日は「やまとじライナー」として関西(大和路)線に乗り入れているので、当地に比較的馴染みのある車両ではあります。
私が乗ったのは日曜の復路便で、観光を終えた客が帰る列車でした。指定席には数人しか乗っておらず、「大丈夫かいな??」と心配になりました。それもそのはずで、奈良から大阪方面へは日中1時間に3~4本の快速列車が運転されており、天王寺まで35分、大阪まで53分で結びます。仮に新大阪へ行くにしても、1日1本しかない「まほろば」に乗るよりも、天王寺で地下鉄御堂筋線か大阪で東海道(京都)線に乗り換えて新大阪へ行ったほうが本数も多くて時間もさほど変わりません。
(車内をうろつく「せんとくん」)
この列車の特徴としては、往復とも王寺~奈良間で平城遷都1300周年のイメージキャラクター「せんとくん」が乗ってきます。時間にして15分程度なので長くはありませんが、時間があれば記念撮影もできたりします。また、下り列車が奈良駅に到着した際には記念撮影コーナーで撮影できます。旅の思い出にはいいかもしれません。
【補足:2011/2/5】
「まほろば」号は昨年6月の運転終了後、再度運転されることはなかったので、カテゴリーを追加しました。