続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

あそぼーい!

あそぼーい!

◆種別:特急

区間:熊本~宮地

 平成23年3月の九州新幹線全線開業を機に、阿蘇方面へのアクセス向上を目指して豊肥本線で新たな観光列車を走らせることになりました。当時、熊本~宮地間で快速「あそ1962」というキハ58系を使用した列車が運転されていましたが、車両製造から50年近く経っていて、内装を多少頑張ったところで老朽化は隠し切れないものがありました。

 そこで、特急「ゆふDX」で使用していたキハ183系を改造し、同区間特急「あそぼーい!」を設定しました。かつて平成17年まで同区間「あそBOY」というSL列車が走っていましたが、その後継がさきほど挙げた「あそ1962」です。なので愛称としては元に戻ったような感じです。

Asoboy (豊肥本線阿蘇

 このキハ185系は昭和63年に特急「オランダ村特急」用に製造された車両で、同列車の廃止後は各地を転々とするたびに改造され、少なくともこれで4回目の改造になります。これまでのど派手な黄色とは打って変わって、白と黒を基調としたシンプルな塗色になっています。

       熊本    宮地

101号 10:28 → 12:00

102号 13:40 ← 12:22

103号 13:55 → 15:23

104号 17:13 ← 15:40

 運転日はおもに土曜休日と学休期間で、ダイヤは熊本~宮地間の2往復組まれています。自由席はなく全車指定席です。この4本の中では101号がとにかく一番指定が取りにくく、あとは大差ないような感じです。

Asoboy2 (熊本駅

 この列車には「くろちゃん」という犬のキャラクターがいて、車内外のいたるところにラッピングされています。乗客のターゲットは親子連れのようで、親子で旅を楽しめる仕掛けがいっぱいあります。

Asoboy_playroom (木のプール)

 例えば3号車の片隅には「木のプール」という遊び場があります。砂場のごとく木のボールが溜まっているスペースで、子どもたちは思い思いに遊ぶことができます。ただし、怪我やトラブルを防ぐためか親同伴で、親が立ち会いのもとで遊ぶというルールはあるようです。

Asoboy_shirokuro (白いくろちゃんシート)

 さらに3号車には「白いくろちゃんシート」という親子で座ることのできる座席が9席あります。大人と子どもで座席の背もたれやクッションの大きさや形状が異なっています。子ども用の座席には足がダラダラぶら下がらないよう足置きもあります。また、窓側に子供が座れるよう考慮してあるため、転換クロスシートになっているのも特徴的です。座席が真っ白なので「白い~」と付くようです。私が乗った時はいずれも親子連れですべて埋まっていて、なかなか人気があるようでした。

G1221

 私が利用したのは普通の座席でした。オッサン一人なのに「白いくろちゃんシート」に乗るわけにはいきません。1号車1~3番と4号車8~10番がパノラマシートで、2号車にはボックス席もあって、それ以外は普通の座席です。それ以外にオール普通車指定席ではあるもののいずれも特徴的な座席が選べます。

Asosan2 

 ちなみに阿蘇山が見えるのはD席です。2号車のボックス席は偶数番です。AとDで見える景色があまりに違うため、D席を狙って取ることを強くオススメします。きっぷの時期は違いますがD席ではこんな感じで阿蘇山が見えます。