行橋駅の常備券
日豊線・行橋駅は福岡県行橋市の中心駅で、全ての列車が停車します。当然ながらみどりの窓口のある有人駅です。また、SUGOCA利用可能エリアにも含まれており、自動改札機もあります。
行橋駅にはJRの他に平成筑豊鉄道が乗り入れており、駅舎を共用しています。ホーム上にJRとの中間改札があり、平成筑豊鉄道からJR線に乗り換える場合のきっぷを発売しています。上の写真を見てわかると思いますが、左手には自動券売機があり近距離乗車券や特急券が購入できます。また、自動改札はSUGOCAにも対応しています。逆にJRから平成筑豊鉄道に乗り換える場合はJRのきっぷを回収するのみで、平成筑豊鉄道の運賃は着駅か車内で精算することになります。
ここの中間改札にはJRの係員が居ます。居たり居なかったりですが、大抵は居ます。係員に申し出れば常備券のきっぷを購入することができます。発売しているのは近距離の乗車券と自由席特急券です。
乗車券はJR九州の標準的な様式の金額券です。〇の部分の「行橋駅」は予め押されていて、さらにチケッターを押すことで日付印を代用しています。
別の日に購入した自由席特急券です。いわゆる「準片」様式で1,200円区間(150Kmまで)の特急券です。この下に1,350円(200Kmまで)、1,450円(300Kmまで)、1,600円(301Km以上)まであります。大分駅までの利用だったので1,200円で切られてしまいましたが、趣味的には400円足して一番下まで買っておけばよかったです。ただ、キロ数がなく金額しか表示されていないのは乗客にも車掌にもわかりにくいような気はします。
乗車駅・下車駅いずれも記入がなく、チケッターが乗車駅と使用開始日を代用しています。「特定」というのは博多~門司港・下曽根間に適用される料金です。行橋駅は特定特急券の区間外ですが、このきっぷは行橋駅以外からの利用も想定してこういう様式にしたんだと思われます。
行橋駅にこういったきっぷが発売されているのは知っていて、10年前に特急券だけ購入していました。今年10年ぶりに訪れたんですが、まだこんなきっぷが売られていたことに驚きました。その間、平成23年3月に75~100Kmに対応する800円区間の特急料金が新設されたんですが、それに合わせてきっぷの版も改訂しています。来年4月に予定されている消費税対応の際にはどうなるか密かに注目しています。
【補足:2022/5/9】
行橋駅の準片の自由席特急券は2022年4月の特急料金値上げに先立って、2022年3月のダイヤ改正の直前に発売終了した模様です。よくぞここまで生き残った感です。