ヤナバスキー場前
(ヤナバスキー場前駅)
大糸線・ヤナバスキー場前駅はその名の通りスキー場の前にある駅で、冬季のみ営業する臨時駅です。冬季休業する駅はあれど、冬季のみ営業する駅は珍しいです。周囲に人家はあまりなく、営業期間中は快速・普通列車の全列車が停車します。
あいにく古いものしか手持ちがありませんが、スキー場のスキーセンターでこのような常備券の近距離乗車券を発売していました。金額式の乗車券もあったようです。自動券売機は今も昔もありません。発売箇所は管理駅の信濃大町駅になっています。
マルスで発券したきっぷはこちらです。駅名が長いため2段になっています。JR西日本の「みどりの券売機」では駅名候補に表示されなかったので、窓口で購入しました。ちなみに3月14日から北陸線は第三セクターに移管されるので、連絡運輸の関係からこの区間の乗車券は発券できなくなります。
帰りは行きと同じでは面白くないので、普段はこういうお願いはしないんですが英語表記の乗車券を出してもらいました。英語表記では"YANABA SKIING GROUND"となっています。さすがに"YANABA SKI-JO MAE"にはならないようです。
(駅名板)
このように駅名板も同じく"YANABA SKIING GROUND"となっていますので、統一した表記にしているようです。
ヤナバスキー場はリフト本数2本にコースは7本という小規模なスキー場です。経営状態の悪化から2013~14シーズンは営業休止しました。その後運営会社が代わり今シーズン(2014~15)は営業を再開し、平日は15時~23時、土休日は朝~23時というナイター営業を強化した「ヤナバスノーパーク」に生まれ変わっています。近辺に知名度の高いスキー場がひしめく中、ニッチな需要を取り込む戦略のようです。
なお、スキーセンターでのきっぷの発売は残念ながら運営会社が変わったのを機に行わなくなったようです。きっぷヲタ的にはもう少し早く行っておけばよかった感です。
【補足:2019/7/15】
ヤナバスキー場前駅は2016~17シーズンのスキー場の営業停止に伴って休止状態となり、その後平成31年3月16日で廃止となりました。