富山駅付近は連続立体交差事業(高架化)工事の真っ最中です。当初は平成28年度中に終わる予定でしたが、まだ続いています。富山地鉄の高架化が完成する最終形まではあと7~8年はかかるそうです。
富山駅の在来線改札は新幹線改札もある南口とそうではない北口があります。北口は近年こそ開発が進んで富山ライトレールが乗り入れ、オフィスビルや公共施設が建ち並んでいますが、かつては簡素な駅舎に人気がなく閑散としていました。
しかし、北陸新幹線開業前は北口にもみどりの窓口がありマルス端末が設置されていました。あいの風とやま鉄道に移管された現在はどうなったかと言うと、有人窓口自体は残っています。ただし、マルス端末は撤去され、代わりにあいの風の自社端末があります。そこで自社関連とJR高山線猪谷駅までの乗車券を発売しています。
それ以外のJRのきっぷの購入ややe5489などネット予約の受け取りは、写真左側の券売機スペース右端に置かれている「みどりの券売機」(MV50型)ですることになります。移管当初は「みどりの券売機」の設置がなく、窓口で取り扱いできないきっぷについては南口に誘導していましたが、一昨年2月に設置されています。
富山駅北口のMV50型で受け取ったe5489のきっぷです。発売箇所表記は「富山北口MK1」となっています。マルス端末があった頃は「富山駅ー北口@7」となっていて、北口という独特の表記が継承されています。
ちなみに当日富山駅を出発する新幹線のきっぷを北口改札の係員に呈示すると、駅構内を通って新幹線改札のある南口に抜けられる「通行券」なるものが貰えます。移管当初はこの制度はなく、遠回りとなる地下道経由の行き来を強いられたようですが、利用客の要望を受けて融通を利かせたようです。
来年春にはあいの風とやま鉄道の下り線の高架化が完成し、南北を結ぶ仮通路が開通する予定です。そうなると北口は廃止となる可能性が濃厚ですので、懸案のある方は今度こそお早めに...。