昨年5月16日からJR九州のネット予約において、「コンビニ・金融機関払い」が始まりました。これまではクレジットカードの登録が必須でしたが、持っていなくても利用できるようになりました。
「コンビニ・金融機関払い」とクレジットカード払いの違いは以下のような感じです。
コンビニ・金融機関払い | クレジットカード払い | |
---|---|---|
予約可能期限 | 乗車の2日前 | 発車の6分前 |
決済期限 | 予約日含め4日以内か 乗車2日前までの早い方 |
予約と同時 |
web上での変更・払戻 | 不可 | 可 |
取扱範囲 | JR九州・JR西日本管内 | JR九州・JR西日本管内と 東海道新幹線 |
利便性ではクレジットカード払いの方が上ですが、クレジットカードが持てない人や持たない人にもネット予約の間口が広がったのは画期的です。各種早特商品も利用できます。でも、高速バスのネット予約では以前からコンビニ払いが広く普及していたので、ようやくそちらに追いついたとも言えます。
コンビニ払いはローソン、ファミリーマート(旧サークルKサンクスの店舗を含む)、ミニストップ、ポプラ等ひととおり対応していますが、なぜか最大手のセブンイレブンには対応していません。コンビニ会社によって店頭端末で支払い手続きを行う会社やレジで受取番号を伝えて直接払う会社があり、方法が乱立していてややこしいです。
金融機関払いは銀行ATMもしくはネットバンキングのペイジーで支払います。こちらは都市銀行、ゆうちょ銀行、九州内の主な地方銀行で対応しています。
私はクレジットカードを持っているので、わざわざコンビニ払いを利用する必要性はまったくないんですが、何事も体験ということで試してみました。
7月15日乗車予定の「かもめ3号」の指定を7月11日に予約し、翌12日に都内のファミリーマートで支払ってきたものです。ファミリーマートでは店頭端末で手続きを行い、そこから吐き出されたレシートを持ってレジにて支払うと、このような取扱明細兼領収書という紙切れが貰えました。ただ、この紙切れはあくまで控えなので、このまま乗車することもきっぷに引き換えることもできません。
決済が終わるとweb画面やネット予約アプリの画面にQRコードや受け取りコードが表示できるようになります。QRコードに対応しているMV50型・MV60型の券売機であればこれをそのままかざして受け取ることができます。対応していないMV35型や窓口で受け取る場合は11桁の受け取りコードが必要になります。
予約したきっぷを博多駅のMV60型券売機で受け取ったものです。発売箇所表記の上段は「九CVS予約セ」となります。金融機関払いでも同じ表記になります。上段の日付は予約日ではなく、コンビニでの決済日になります。また、ネット予約とセットになっている感すらあったC制やR通番というクレジットカードの決済関係の表記がありません。
実際に利用してみて、クレジットカードを持てないor持たない人にとっては便利な仕組みだと思います。ただ、決済手段の違いで受取前の変更が一切できないのはいただけないのです。乗車日・乗車区間・設備や決済金額が変わらない場合にはwebやアプリからでも変更できるようにして欲しいものです。