今年のダイヤ改正前日の3月15日で陸羽東線・岩出山駅が無人化されました。私が学生時代に仙台に住んでいた時、2年ほどバイトで週1回岩出山に通っていました。仙台から鳴子温泉まで直通の快速「いでゆ」という土休日運転の臨時列車があって、それを利用していました。
なので岩出山とは浅からぬ(?)縁があります。その岩出山駅が無人化されると聞いて久々に訪ねてみました。今でこそ宮城県大崎市の一部となっていますが、私が通っていた当時は玉造郡岩出山町でその中心駅でもありました。
岩出山駅の様子です。私が通っていた頃は自動券売機はなく内部はコンクリートの打ちっぱなしで寒々しく、外観も一番下の写真の簡素な公衆便所のようでしたが、平成20年の「仙台・宮城DC」の際に内外装とも現在の状態にリニューアルされたようです。
その日使うきっぷや後日使う予定のきっぷを仕入れました。私が通っていた当時から変わらず、みどりの窓口はなくPOS窓口で、指定席は料補で発券していました。
きっぷの購入がてら窓口の係員氏と話をしていました。無人化の理由は「売り上げが全然で...」という直球ストレートな理由でした。wikipediaで岩出山駅の乗車人員推移を見ていると平成12年に553人だったのが、最新の平成29年では198人とおよそ3分の1にまで減っています。確かに往復乗り合わせた列車の様子からしても、陸羽東線の乗客自体がかなり減った印象は受けました。
同じタイミングで同じ宮城県にある東北線・田尻駅と新田駅が無人化されています。同じように平成12年と29年の乗車人員の比較では両駅とも岩出山駅ほどではありませんが、田尻駅(694人→434人)、新田駅(380人→244人)と4割近く落ち込んでいます。これらの駅は今まで業務委託駅として有人窓口が存続していたことの方がむしろ快挙だったのでしょう。無人化は極力避けるべきだとは思いますが、この減り方では仕方がないのかもしれません。