「JR区間指定きっぷ」はJR北海道の駅では発売せず、パックツアーのオプションとして発売するきっぷです。乗車日・区間は予め指定されていて、逆向きの利用はできません。
私がよく利用する「JALダイナミックパッケージ」では道内主要都市を結ぶ以下の16区間の設定があります。
- 札幌⇔旭川
- 札幌or新千歳空港⇔帯広
- 札幌or新千歳空港⇔函館
- 札幌or新千歳空港⇔釧路
- 札幌⇔網走
札幌〜北見とか新千歳空港~旭川もあってもいいような気がします。旅行会社からきっぷが直接送られてくるわけではなく、バウチャー券が送られてきて、北海道到着後に指定の駅できっぷに引き換えます。
JALダイナミックパッケージでのオプション選択画面です。札幌駅西みどりの窓口での引き換えが指定されています。自由席利用と記載されていますが、空席があれば無料で指定席が利用できます。
大人3,800円に対し、小児2,700円という大人の半額にならない価格設定は独特です。札幌~旭川間の乗車券+自由席特急券は4,290円で、大人は約1割引きになっています。小児であれば2,140円なので、「JR区間指定きっぷ」を買う方がかえって高くなります。どうしても事前に決済しておきたい人は別ですが、小児は案内しない方がいいと思います。
札幌~旭川間を特急列車で往復するのであれば、往復乗車券+自由席特急券がセットになった「Sきっぷ」が5,080円であります。また、事前に予定が固まっていれば「えきねっと」の「トクだ値45」を利用すると2,630円で済みます。
「JR区間指定きっぷ」のメリットは片道でも正規より安く利用でき、「トクだ値」のようなネット予約の早期購入割引と違って変更の融通が利くところでしょうか。
こちらが「JR区間指定きっぷ」の現物です。総販システムで発券された〇契の乗車票です。バウチャー券には乗車日が指定されていましたが、乗車票には「7月29日から7日間有効」と記載されており、窓口でも「いつご利用になりますか?」というようなことを聞かれたので、バウチャーで指定されていた乗車日は一体何だったんだろう?という感じがします。
私がこの券を利用したのは、趣味的な興味はもちろんですが、往復利用する予定はもともとなく、直前までどの列車に乗れるか分からなかったからです。「カムイ43号」に乗れそうと分かってから「えきねっと」で特急券だけ予約を仕込んで、バウチャーを引き換える際に一緒に指定券を発券してもらいました。「えきねっと」との合わせ技については制限はないようです。
【補足:2024/1/18】
2021年6月の「えきねっと」のシステム変更により指のみ券の予約に対応しなくなったので、「JR区間指定きっぷ」と「えきねっと」の合わせ技はできなくなりました。