続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

すずらんオプション特急券

すずらんオプション特急券

 「すずらんオプション特急券」は「オプション」と名が付くとおり同区間の「乗車券往復割引きっぷ」と併用する場合の専用の自由席特急券です。設定があるのは以下の4区間だけです。

設定区間 大人 小児
札幌  苫小牧  330円   160円 
白老  330円  160円
登別・幌別   360円  180円
東室蘭  360円  180円

 「乗車券往復割引きっぷ」は新千歳空港~登別とか苫小牧~東室蘭といった区間の設定もありますが、オプション特急券と同区間の「乗車券往復割引きっぷ」としか併用が認められていないため、併用はできません。正規料金の特急券が必要になります。

Z0102

 こちらが私が往路に使用したものです。苫小牧駅で「乗車券往復割引きっぷ」と同時に購入しました。車内では発売せず、事前に駅で購入する必要があります。また、「乗車券往復割引きっぷ」の期間中有効ではなく、当日限り有効なので購入時に利用日を指定する必要があります。 

Z0104

 なお、札幌駅と苫小牧駅では近距離券売機にオプション特急券の口座がありました。こちらは当日分のみの発売です。このようにICカードのチャージからの決済もできています。その気になればオレンジカードでの決済もできると思います。それにしても「○企 特急券」という表記が特徴的です。

 注意しなければいけないのは、オプション特急券に指定席用・グリーン車用はないことです。「指定料金券」や「グリーン料金券」との併用もできません。それらを利用したい場合は正規料金が必要です。札幌~苫小牧間の場合、自由席のオプション特急券が330円に対し、指定席の特急料金は5倍の1650円になります。

 私は「Sきっぷ」に「指定料金券」を併用する使い方を愛用していましたが、そういう使い方はやりにくくなりました。札幌~苫小牧間の往復指定席で新旧比較してみるとこうなります。

(以前)「Sきっぷ」+往復「指定料金券」        4080円

(現状)「乗車券往復割引きっぷ」+往復特急券   5580円

 同じことをするにも、制度が変更されただけで1500円の値上げになっています。昨今のJR北海道の苦境は理解しますが、これはちょっとひどいし安易だと思います。私も「1500円も上がるんなら自由席にするよ」と思いました。

 「北斗」・「スーパー北斗」にも使える「北斗オプション特急券」についてはまたの機会に紹介します。こちらは「すずらん」以上におかしな点があると感じています。 


【雑感】

 JR北海道が増収を企図してこんな施策に走ったのは以下のような思惑があったものと思われます。

  • トクトクきっぷは値上げして客単価を上げたい。
  • 東室蘭まで(から)の短距離客を「北斗」・「スーパー北斗」から分離したい。
  • 往復「すずらん」を使ってくれれば値下げしてもよい。

 まず、札幌~苫小牧間といった普通列車でも往来可能な区間まで乗車券だけの往復きっぷを設定してしまうと、特急列車を利用しない(≒鉄道会社にとってはあまりおいしくない)客まで割引になってしまいます。これは余計な優遇です。特急列車を利用しない客には正規運賃で乗ってもらって、トクトクきっぷは特急料金を払ってくれる人向けに設定すべきだと思います。

 方向性としては「Sきっぷ」の復活です。その中で往復「すずらん」限定タイプと「北斗」なども使える列車制限なしタイプに分離し、前者は既存の「Sきっぷ」と同額の3040円をベースにする代わりに2日間有効に短縮、後者は1~2割程度値上げする代わりに6日間有効のままといった具合にすれば、上記3条件はほぼ満たせます。

 そして、短距離の指定席利用を減らしたいのであれば、「指定料金券」・「グリーン料金券」が購入できるのは乗車の2日前ぐらいに発売制限をかければ、ある程度コントロールできるのではないかと思います。

 今のところ、「乗車券往復割引きっぷ」および「すずらんオプション特急券」は今年3月末までの発売となっています。そのタイミングで見直しが入る可能性がなきにしもあらずなので、今の分かりにくい状態から改善を期待したいです。