続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

相野々駅

 先日、2021年度のJR東日本管内の駅の乗車人員がランキング形式で発表されました。全駅ではなく「1日平均の乗車人員を把握できる駅」と記載されているので、無人駅は除外されます。

 2021年度の「把握できる駅」は882駅でした。2000年度は「把握できる駅」が1033駅あったので、20年あまりの間に無人化や三セク化によって150駅以上減っています。下位に首都圏の駅はほぼなく、信越・東北地方の駅です。下位に行けば行くほど定期利用客の割合が高く、学生の利用に依存しているという傾向が見て取れます。

相野々駅を発車する快速列車 2021/8/1

 北上線・相野々駅は秋田県横手市にある簡易委託駅です。相野々駅は2021年度の乗車人員ランキングの下から4番目の879位で、1日わずか7人(定期利用が2人で定期外が5人)でした。

相野々駅 2021/8/1

 駅舎は1996(平成8)年に建て替えられた比較的新しいものです。「ポッポあいのの」と呼ばれる横手市山内ふれあい交流センターと合築で、きっぷの販売窓口の他にコミュニティセンターの機能やレストラン、カラオケルームなんかもあったりします。

相野々駅窓口 2021/8/1

 相野々駅の窓口です。JR券の簡易委託は横手市に合併する前の山内村時代の1994(平成6)年から続いていて、JR券の他に仙台や東京・横浜を結ぶ高速バスや横手駅へ行く路線バスのきっぷも売っていて、賑々しい窓口です。

 JRのきっぷはPOS端末で発券します。定期利用外の客ですら1日5人という数字だときっぷの売り上げよりも端末のリース料の方が高いでしょうし、この利用客数でよく簡易委託が続いているなと思います。ふれあい交流センターの管理人が常駐し、JR券だけでなくバスのきっぷも一緒に売ることで維持できているのかなと推測します。

 ちなみに横手市山内地区はこの方の出身地だそうです。高校は湯沢だったそうなので、ここ相野々駅から列車で通学していたのかもしれません。