続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ありがとう特急かもめ記念乗車券

 9月23日の西九州新幹線開業に伴い、在来線特急の「かもめ」は廃止されました。その「かもめ」の歴史を振り返る「ありがとう特急かもめ記念乗車券」を8月23日から先月末まで発売していました。

ありがとう特急かもめ記念乗車券

 内容は長崎発と諫早発の480円区間の短冊タイプの乗車券2枚にA5版の台紙を兼ねたフォトブックが付いて1,500円です。フォトブックが540円相当ということになります。

 以前は台紙は記念きっぷのオマケとして当たり前のようにタダで付いてきましたが、最近は台紙を豪華にして有料化するのが流行っているように思います。コロナ禍で苦しい懐事情を反映したのかもしれません。

長崎発の表裏

 長崎発の券の表面は883系です。現在の883系は運転席の窓枠と車体の裾は全て青色と黒に塗られていますが、かつての「かもめ」用の883系は黄色と黒で塗られていました。883系は黄色でこそ「かもめ」です。

かもめ104号:鳥栖駅 2020/10/30

 裏面はリニューアル後の783系です。783系の「かもめ」は廃止直前まで佐賀発の列車で細々と続いていましたが、写真の長崎線・現川駅を通過する「かもめ」は2011(平成23)年のダイヤ改正でなくなっていました。

諫早発の表裏

 諫早発の券の表面は787系です。787系が「かもめ」に投入されていたのは1994~1996年の2年間と2011年以降です。なので、「かもめ」の歴史に占める割合は多くないですが、直近まで主力として走っていました。485系は国鉄色から塗り替えられた"RED EXPRESS"で、初期のJR九州を彩った車両です。

フォトブックの中身の一部

 フォトブックは8ページの薄い小冊子で、1937年に「鷗」として運転が始まった時からこれまでの歴史がまとめられています。ハイパーサルーンの長編成の写真を見ると、やはりいいなと思ってしまいます。

きっぷ収納部分

 そして、フォトブックの背表紙の内側に記念きっぷを収納するポケットがあります。

 発売箇所は長崎・浦上・諫早・佐世保・早岐・武雄温泉の長崎支社の直営駅6駅と、オンラインショップで発売されました。どこで買っても長崎発と諫早発の480円区間の乗車券という組み合わせは変わりませんでした。また、発売数の案内がなかったので、相当数用意したものと思われます。

 私は記念乗車券を実使用したいと思うタチなので、長崎発と諫早発が分かれているのはあまり使い勝手がよくありませんでした。どちら向きからも使えると良かったんですけどね。有効期間が長かった(11月末まで有効)ので、2回に分けて利用してきましたが…。