湘南国際マラソン号
◆種別:特急
◆区間:東京・新宿~二宮(片道2本)
昨年12月に3年ぶりに湘南国際マラソンが開催されました。新型コロナの影響で2020・2021年と2年連続で中止になっていました。
それに伴って東京と新宿からスタート地点最寄りの東海道線・二宮駅まで行く臨時特急「湘南国際マラソン号」が運転されました。コロナ禍前までは185系の快速列車での運転でしたが、今回からE257系5000番台の運転による全車指定席の特急列車になりました。
東海道線の特急列車と言うと「踊り子」や「湘南」が思い出されます。両列車とも着席サービスが導入され、自由席がない代わりに割安な指定席特急料金が設定されています。もっとも、着席サービスの対象は走行区間ではなく列車名で指定されているため、今回の特急「湘南国際マラソン号」は対象外で、普通にB特急料金が適用されました。
私は3号に横浜駅から乗車しました。二宮行きということで漫然と東海道線下りホームで待っていたんですが、3号は新宿始発で湘南新宿ライン経由だったので横須賀線ホーム発着でした。それに発車の2分前に気づいて慌ててホーム移動しました。
私の号車は横浜駅で5~6人乗車してだいたい8割程度の乗車率になりました。横浜駅以外から乗車した場合は特急料金が1,480円になり、快速列車時代の指定席料金(530円)の約3倍になります。特急化によって利用客が減るかと思ったんですが、フルマラソンで14,000円の参加費を払う余裕のある客層ですからあまり影響はなかったようでした。運行したJRにとっては万々歳の結果だったかと思います。
車内はこれから走る気満々の雰囲気を醸し出している人がほとんどでしたが、明らかに走らなそうな格好をした人も意外と多く乗っていたのは13年前に乗車した時と変わりませんでした。
二宮駅はホームが狭く、階段とエスカレーターが1カ所ずつしかありません。そのため、9両編成の列車からほぼすべての客が一気に降りるとちょっと危険なぐらいホームから人が溢れました。
列車が到着するたびに多くの人が降りてくるので、2台あるエスカレーターは2台とも上りになっていましたが、ほどなく改札口付近にも人が溢れたため、1台は停止されました。改札周辺のスペースも駅前のロータリーも狭いので、17,000人もの参加者を受け入れるマラソン大会の集合場所にはちょっと適さない気がしました。