続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

ICOCAエリア拡大(新南陽~下関間)

 今年4月から山口県内でICOCAエリアが拡大されました。これまでの利用エリアは徳山から東の山陽線でしたが、さらに西へ広がり新南陽~下関間と山口線の湯田温泉駅と山口駅が加わりました。これで山陽線は全線でICOCAが利用できるようになりました。

新下関駅在来線改札 2023/5/6

 今回拡大された駅は簡易改札機を設置したようですが、一部の駅に設置されている自動改札機はこちらの写真のようなICOCA対応のものに置き換えられています。

JR九州仕様の自動改札機が設置されていたかつての下関駅改札 2020/8/11

 下関駅は2011(平成23)年春にSUGOCAエリアに組み込まれていて、JR九州仕様の自動改札機が設置され九州方面から交通系ICカードの利用ができていました。ICOCAエリアの拡大に備えてJR西日本仕様の自動改札機に交換しSUGOCAエリアとICOCAエリアの双方に対応できるようになりました。

新下関駅の掲示 2023/5/6

 しかし!例えば宇部→小倉のように下関を跨いで交通系ICカードでICOCAエリア(山口県側)とSUGOCAエリア(九州方面)を通しでの利用はできません。せっかくICOCAエリアが拡大したのに残念な状態です。小倉駅の精算所には山口県内からICカードで来て小倉駅の改札を出れなかった人の列ができていました。

 JR西日本とJR東海の間でもICカード利用エリア間を跨っての利用はできません。仮に名古屋→草津を通しでICカードを利用しようとした場合、入場駅と出場駅の記録だけでは米原経由か亀山経由かを判別できません。そういう事象もありICカードでの通し利用は不可できっぷが必要という取り扱いになっています。不便は不便ですがまだ理解できる話です。

 しかし、JR西日本とJR九州の間で通しでICカードを利用しようとした場合、経路は一通りしかなく必ず下関駅を通ります。経路が特定できるのでやろうと思えばやれそうに見えます。

 と言うわけで帰りはきっぷを買って九州に戻りました。わざわざみどりの窓口で買う必要はまったくないんですけどね…。ICOCAエリアのようにある程度の距離の制限はかけるにしても、早く下関を跨いで通しで利用できると便利になると思います。