「ひがしこうち1日フリーきっぷ」は土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線とJR土讃線の高知~後免間が1日利用できるフリーきっぷです。今年6月から来年3月末までの予定で発売されています。
なんか見覚えのあるきっぷだな???と思ったら、13年前(2010年)に「土佐・龍馬伝フリーきっぷ」というまったく同じフリーエリアのきっぷが発売されていました。この年は坂本龍馬を主人公としたNHK大河ドラマ「龍馬伝」が放映され、生誕地の高知県はその舞台の一つでした。
一方で今年の上半期は高知県出身の植物学者の牧野富太郎博士を主人公としたNHKの朝ドラは「らんまん」が放映されています。なのでご当地のドラマに連動してこの辺りが利用できるフリーきっぷを設定している感はあります。
今年発売されている「ひがしこうち1日フリーきっぷ」はフリーエリアこそ高知~後免~奈半利間で「土佐・龍馬伝フリーきっぷ」と同じですが、200円値上げされています。まぁ13年間の間に消費税増税も含め運賃が値上げされているので、200円の値上げは仕方ないと思っています。
しかし、「土佐・龍馬伝フリーきっぷ」ではできた特急列車自由席が「ひがしこうち1日フリーきっぷ」は利用できなくなっています。不定期に実施されている特急「時代の夜明けのものがたり」号が奈半利まで運転される際には「ひがしこうち1日フリーきっぷ」での利用はできません。利用した場合は別途乗車券も必要になります。ここは使い勝手が悪くなった点です。
ひとこと
今年度はごめん・なはり線が1日フリーで利用できる「ごめん・なはり線観光1日フリーきっぷ」というきっぷが発売されていて大人1,670円です。高知~後免間の往復運賃が660円なので「ひがしこうち1日フリーきっぷ」その合算よりは申し訳程度に安くした価格設定です。
「ごめん・なはり線観光1日フリーきっぷ」は土佐くろしお鉄道の窓口や車内だけでなく、高知空港や高知駅にある観光情報発信館「とさてらす」、さらにはジョルダンの乗換案内アプリでも発売していて入手も容易です。また、沿線で様々な特典があるのに対し「ひがしこうち1日フリーきっぷ」はありません。JR線(後免~高知間)を何往復もする使い方でなければ特典込みで「ごめん・なはり線観光1日フリーきっぷ」の方がいいと思います。
使い勝手:★★☆☆☆
お得感:★★☆☆☆
当日発売:あり
小児用:あり