続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

JR東日本指定席券売機の機能制限

 昨年10月からJR東日本の指定席券売機でできなくなったことがありました。それは「乗換案内から購入」もしくは「乗車券を購入」機能を利用して自駅発着以外で510円以下の乗車券のみ購入することです。自駅発着であれば問題なく購入できます。

 具体的にはこういう感じのものです。この券は中央線・武蔵境駅の指定席券売機の「乗換案内から購入」機能を利用して購入しました。

 私個人的には近距離の利用はほとんどSuicaなので指定席券売機で近距離乗車券を買うことがかなり減っています。普段あまり来ない駅に来て指定席券売機が設置されていると発売箇所表記の確認がてら買う程度です。上の券もそのパターンです。

 そこで千葉県のとある駅で挙動を確認してみました。

仙台~山寺:860円→〇

 千葉県から遠く離れた仙台~山寺で検索してみました。運賃は860円で510円を超えているので普通に「選択」ボタンが緑色になっていて購入できます。

仙台→愛子:320円 →✕

選択できない

 次に仙台~愛子で検索してみました。運賃は320円ですが表示されず「選択」ボタンも非活性で「乗車券のみ購入の場合は係員のいる窓口におたずねください。」というメッセージが表示され購入できなくなっています。この機能制限は利用者には周知されていないので、事情を知らない人にとっては経路が表示されたのに何で購入できないのか分かりません。

 そして、係員のいる窓口に尋ねろというメッセージにも違和感があります。窓口の補完として指定席券売機が設置されていた頃ならともかく、最近は窓口を閉鎖した代替として指定席券売機が設置されているので、係員のいる窓口がそもそもない場合も多々あります。

 この機能があえて塞がれた正式な理由は知りませんが、不正乗車対策という説を聞いたことがあります。都市部の入場記録のチェックのかかる自動改札設置駅ならともかく、地方の有人改札やワンマンカーの車内では隣接駅の初乗り乗車券を出されても不正乗車かどうか見抜くのは難しいです。

 不正乗車に利用されうる低額の乗車券の発売を中止したというのは一定信憑性のある話です。この機能が塞がれて困る人もいるかもしれませんが、影響は軽微と踏んで実施したのでしょう。

 もっとも、抜け道もあります。「えきねっと」では乗車券のみの予約もできるので、こうして「えきねっと」を噛ませば買えます。多くはないでしょうが機能制限されて困った場合には使えます。