ELレトロぐんま桐生
◆種別:快速
◆区間:高崎→桐生
JR東日本高崎支社ではSL・ディーゼル機関車(DL)・電気機関車(EL)と多くの機関車を保有していましたが、昨年11月末でDLとEL牽引の客車列車の運行を終了しました。運行を終了した機関車は以下の5両です。
電気機関車(EL)
- EF64-1001(1979年製)
- EF64-1053(1982年製)
- EF65-501 (1965年製)
ディーゼル機関車(DL)
- DD51-842(1971年製)
- DD51-895(1974年製)
いずれも製造から40年以上経っています。そのことが発表された昨年6月のプレスリリースには「2024年の秋をもって旅客列車としての営業運転を終了」と旅客列車以外で使うのかという含みを持たせた書き方はしていますが、車両(機関車)の老朽化を理由としているので、あったとしてもそんなに長くないはずです。
JR東海とJR四国からは既に機関車の保有がなくなっています。JR東日本では事業用の牽引車として電車と同じ要領で運転できるE493系を導入しているので、機関車をなくしていく流れはどうしようもなさそうです。
HidemichiOHSAKA - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=109191060による
JR東日本管内には田端や長岡などまだ機関車は残っていますが、今後の客車列車はSL牽引がメインになっていくと思われます。
高崎支社管内では機関車牽引の客車臨時列車が毎週のように走っていたので、牽引機や客車が珍しくなければ指定を取るのに苦労することはありませんでした。
しかし、それが昨年秋で最後となり高崎支社も毎週のようにイベント運転を行ったため、SLより格段に人気の落ちるEL列車の「ELレトロぐんま桐生」ですら指定を取るのに難儀し、実際に取れたのは乗車前日でした。
客車は旧型客車で桐生方にEF64-1001、高崎方にD51-498が連結され、往路がELで復路がSLとしてプッシュプル方式で運転されました。両毛線で客車列車が運転される際はこんな感じでプッシュプル方式で運転されます。ヘッドマークは前後で異なる桐生織の柄がデザインされていました。
車内はいつもと違って指定の売れ行き通りほとんど埋まっていました。私もその一人ですがこれから減っていくであろう客車列車に乗っておきたいという人が多かったんだと思います。
いけたま電鉄 - 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=141264524による
明日高崎駅の留置線で 「EL・DLぐんま感謝祭 ~EL・DLぐんま 0fin Curtain Call~」というイベントが開催されます。昨年11月で営業運転終了したEF64-1001・EF65-501・DD51-842の3機の機関車に加え、SLのC61-20と事業用車のGV-E197系の展示やグッズ販売などのイベントが行われるそうです。
このイベントが終わり検査期限が到来したものから順次廃車になっていくと思われます。せっかく昭和の機関車が令和まで生き残ったわけですから、「碓氷鉄道文化むら」にスペースがあれば1両でも置いといてもらえないかなと思っています。