JR九州では博多~行橋・佐賀間で自由席特急券の料金を駅購入時より割高にする車内料金を導入しています。私鉄でも駅よりも割高な車内購入料金を導入している会社はいくつかありますが、あくまで指定席に対してです。自由席に対して導入しているのは私が知る限りJR九州以外にありません。
ペナルティ的な車内料金を徴収するのであれば、特急券を事前に購入しやすくすることと表裏一体で実施されるべきです。ホーム上の券売機を増やすこともそうですし、個人的に賛成はしませんが、以前紹介した「PayPay特急券」もその一つだと思います。
3月に嫁実家地元の鹿児島線・折尾駅を利用した時のことです。鹿児島線上りホーム上に設置されていた自由席特急券の券売機が新型に置き換えられていました。

押しボタン式の簡易券売機には変わりませんが、今まで現金決済だけだったのが交通系ICカード決済にも対応しました。何気にICカードのチャージにも対応しています。券売機を交通系ICカードに対応させることも自由席特急券を買いやすくすることの一つだと思います。

交通系ICカード読み取り部は手前の荷物台にありました。この形状にすることによって、カードタイプだけでなくスマートフォンに搭載されたモバイルSuica・ICOCAにも対応できています。



折尾駅の鹿児島線上り・下りホーム上の簡易券売機でモバイルSuica決済で購入した自由席特急券です。右下に白抜きでICの印字があります。下の折尾→博多の券はちゃんと「B特定特急券」となっています。購入時刻がいずれも09:47になっているのは単なる偶然です。
現金決済できっぷを買う場合お金を投入して光った料金ボタンを押すのが普通です。この券売機で交通系ICカード決済できっぷを買う場合は先に料金ボタンを押して、それから荷物台の読み取り部に交通系ICカードを置いて決済します。残額が足りないとエラーになり最初からやり直しです。
現金決済の時と順番が逆なのと、交通系ICカードの読み取り部が分かりづらくて券売機の前で固まっている人を何人か見かけました。まぁ何回かやるうちに慣れていくんでしょうけど。