続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

えきねっとタイムセール

 JR東日本は5月下旬に「新幹線eチケット」が60%引きになる「えきねっとタイムセール」を初めて実施しました。まずは当初発表されていた発売概要です。

【対象列車・区間】

  • とき :東京・上野・大宮⇔浦佐~新潟
  • こまち:東京・上野・大宮⇔雫石~秋田
  • つばさ:東京・上野・大宮⇔米沢~新庄

【対象日と発売期間(当初予定)】

乗車日 発売期間
6月2日~11日 5月22日5時~5月30日13時以降順次
6月12日~22日 5月23日5時~5月30日13時以降順次

※事前受付はなし

 6月という閑散期限定とはいえ「新幹線eチケット」を60%引きで発売するのは初めてのことです。事前受付はなく10日間を2回に分けて朝5時からの一斉発売なので、買うなら5時前に起きて準備しないといけないな...と覚悟しました。

えきねっと繋がらず…

 ところが…。発売日の5月22日朝5時過ぎに「えきねっと」にアクセスしてみましたが、断続的にこのようなsorryページが表示され、ログインできない状態が続いていました。

で す よ ね

 10日分の60%引きのきっぷを朝5時から早い者勝ちで一斉発売したら、アクセスが集中して大変なことになるのは素人でも分かります。素人が簡単に予想できるようなことがそのまんま目の前で展開されていて呆れました。

 ここでふと思い出したのは2023年3月に発生したJALの「スマイルキャンペーン」のシステム障害です。「スマイルキャンペーン」は国内線全路線を6,600円で発売するセールだったんですが、午前0時のセール開始直前からHPへのアクセスが集中し、セール以外の購入や空席照会すらしづらい状態が夕方まで続きました。

 結局JALはその日のうちにセールを中止し、後日社長が記者会見で謝罪する羽目になりました。通常時1時間当たり3万アクセスのところ、40万アクセスまでは想定してシステム増強していたそうですが、それをはるかに上回る100万アクセスあってそのような結果になったそうです。通常時の30倍以上です。

www.jal.co.jp

 その後JALはセール等でHPへのアクセスが集中しそうな時にはログイン認証後にいったん待機させ、アクセスしてきた順番に予約サイトへ案内する「仮想待合室」という仕組みを導入しています。急なアクセス集中によるシステムダウンを防ぐとともに、待機中に「あと◯◯分でご案内できます」というおおよその待ち時間を示すことで客の離脱を防ぐという副次的な効果もあります。それ以降はJALのセールでシステムダウンしたという話は聞かなくなりました。

お詫びのプレスリリース
https://www.jreast.co.jp/press/2025/20250522_ho03.pdf より)

 JR東日本は隣接業界のJALが2年前にやらかしていたことを他山の石として活かすことなく、同じようなシステム障害をやらかしました。結局その日のうちにお詫びのリリースと、発売前だった6月12日~22日乗車分については以下のように列車ごとに発売日をずらすことを発表しました。

【対象日と発売期間(変更後)】

乗車日 発売期間
6月2日~11日 全列車 5月22日5時~5月30日13時以降順次
6月12日~22日 こまち 5月27日5時~6月3日13時以降順次
つばさ 5月28日5時~6月4日13時以降順次
とき 5月29日5時~6月5日13時以降順次

 見込みが甘かったんだと思いますが、最初からこうしておくべきだったよねと思いました。今後このようなタイムセールをやるつもりであれば、JR東日本もアクセス集中時に備えて仮想待合室の仕組みを導入してはどうかと思います。同じJRグループでも「EXサービス」では導入済みです。


 結局5月22日は私の出勤時間(だいたい7時過ぎ)まで「えきねっと」が復旧しなかったので諦めて出勤し、ようやくログインにこぎ着けたのは8時過ぎの通勤電車の車中でした。6月の水曜日でしたが往路の列車は既に売り切れていて、復路のみ何とか確保できました。完全に障害が回復したのは昼前とのことでした。

 えきねっとタイムセールで発売された新幹線eチケットの「トクだ値60」の現物です。通常8,910円かかる長岡~東京間が閑散期とはいえ3,550円という信じられない安さになっています。乗車券だけでも4,840円かかる区間です。60%引きの威力を思い知った感です。この値段だったら早起きしてワンチャン狙ってみようという気になります。

 企画コードは275になっています。世の中にトクだ値の企画コードの規則性まで調べている人間なんて私以外に5人もいないと思いますが、私の手持ちの範囲内で調べた乗車券+特急券のトクだ値の企画コードはこんな感じになっています。

割引率 トクだ値 新幹線eチケット
トクだ値
05 261
10 262
15 263 254
20 264
25 265 256
30 266 257
35 267 258
40 268 259
45 269
50 270 273
55 271
60 272 275

 左側は在来線と新幹線eチケット移行前の「トクだ値」です。右側は新幹線eチケット移行後の「トクだ値」です。いちおうご参考(?)までに。