続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

あれから10年

あれから10年

 決してき〇まろの漫談ではありません。

 昨日、twitterのタイムラインを見ていて、「10年前の今日は…」というツイートが多く見られました。10年前と言えば平成14年11月30日です。「ああなるほど」と思いました。

 その日は東北新幹線八戸延伸開業と東北線・盛岡~八戸間がいわて銀河鉄道(IGR)と青い森鉄道に転換される前夜でした。関連して様々な「イベント」がありました。私も前日から有休を取って青森近辺にいました。手元に残るきっぷから当時を辿ってみたいと思います。

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 まず、JR東日本青森運転所(当時)の583系を使用した特急「さよならはつかり583系」号というヲタ向けの臨時列車が青森~一ノ関間で運転されました。号車が7号車となっているとおり、この当時の青森の583系はグリーン車1両を含んだ9両編成でした。当然ながら車内はヲタ率100%でした。運転の2日前ですが、普通に取れていたりします。今だったらテンバイヤーに荒らされて入手には難儀していたと思います。

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 この特急券と共に使用した乗車券です。東北線・沼宮内駅は翌日から「いわて沼宮内」駅に改称され、最終日の沼宮内着の乗車券となりました。この8年後に八戸~青森間も青い森鉄道に転換されたので、現在ではこの乗車券の全区間がJRの路線ではなくなっています。

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 最終日となる11月30日の寝台特急「はくつる」はこの日に限って「さよならはくつる」号という愛称で運転されました。八戸までは寝台料金不要のB特急券だけで利用できる号車がありました。純粋な「はくつる」としての運転は前日の11月29日が最後です。

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 ついでと言って何ですが、最終日の沼宮内駅からの乗車券も購入しました。この日は翌日の開業準備のため窓口閉鎖時刻が繰り上がっていた上に、きっぷを買い求めるヲタが長蛇の列を作っていて、これ1枚買うのに1時間近くかかった記憶があります。何に使うのかわかりませんが、1日限りの小児の新規定期券を大量購入していたオッサンがいました。

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 最終日最終の「スーパーはつかり27号」の特急券です。一本前は「はつかり25号」だったので、最終列車にこだわるか、最後の「はつかり」にこだわるか迷いに迷いましたが前者にしました。最終列車だから混むかなぁと思っていたんですが、ガラガラで拍子抜けでした。青森駅では駅の方が横断幕で最後の「スーパーはつかり」を迎えてくれました。

 10年経つ間に東北新幹線はついに青森まで全線開業し、八戸から北の東北線も青い森鉄道に転換され青森県から東北線がなくなりました。私自身は会社ではペーペー社員から名ばかり管理職になり、プライベートでは曲がりなりにも所帯を持ち、体重は30%増えました。

 でも、10年前も今と変わらない感じで乗り鉄をしていました。当然はお金がないなりに工夫していた感はあります。残念なのはデジカメのデータが行方不明になってしまい、何枚も撮影したであろう画像の記録が一切残っていないことです。でも、こうしてきっぷが残っていれば断片的ながら当時を思い出すことができます。10年って長いようで短いなと感じた次第です。