北陸新幹線のeきっぷ
JR東日本の「えきねっと」で新幹線指定席・グリーン席を予約し、指定席券売機で受け取った場合に区間に応じて100円~700円割り引く「えきねっと割引」がありました。「えきねっと」の受け取りの際にみどりの窓口を利用しないことによるインセンティブのような扱いでした。
残念なことに、北陸線幹線開業を前にして今年1月末の受け取り分で「えきねっと割引」を終了してしまいました。以後は「えきねっと予約」では「トクだ値」か「モバイルSuica特急券」を利用しない限り特急料金の割引が受けられなくなりました。これらは乗車券込みの商品ですから、特急券単体で割引を受けられません。
ところが、4月にふと意外なことに気付きました。JR西日本の「eきっぷ」で北陸新幹線の特急料金が割引になっていたのです。しかも自社管内(上越妙高~金沢間)だけでなく、東京~金沢間の北陸新幹線全区間において設定がありました。東京からの特急料金で比較してみます。
【東京からの特急料金の比較】
指定席 | 自由席 | eきっぷ | 指定席とeきっぷ との差額 |
|
---|---|---|---|---|
高崎 | 2,990円 | 2,470円 | 2,370円 | 620円 |
長野 | 4,200円 | 3,990円 | 3,500円 | 700円 |
富山 | 6,250円 | 6,040円 | 5,610円 | 640円 |
金沢 | 6,780円 | 6,570円 | 6,140円 | 640円 |
指定席は通常期のものです。eきっぷは季節変動はなく通年同額で、隣接駅など特定区間を除き自由席・指定席どちらでも同額です。いずれの区間においてもeきっぷが最安です。
実際に私が使用した北陸新幹線区間のeきっぷです。しかも、JR東日本完結区間です。この区間は指定席が3,110円、自由席が2,590円するのでやはりeきっぷが一番安いです。
eきっぷを利用するにはJR西日本が発行する「J-WESTカード」への入会が必要ですが、北陸新幹線を頻繁に利用する場合はメリットが大きいです。「5489サービス」の受け取りがJR東日本の北陸新幹線各駅でもできるようになっているので、受け取りに困ることはありません。JR西日本の営業エリア外であっても一考の価値はあるように思います。
【補足:2024/3/24】
大変残念ながら2020年3月13日でJR東日本区間(東京~上越妙高間)で完結するeきっぷは発売終了しています。