伊豆初日の出
◆種別:快速
◆区間:品川~伊豆急下田
首都圏では毎年元旦の早朝に初日の出列車が何本か運転されています。私もかつて特急「外房初日の出」号とか快速「熱海初日の出」号なんかに乗って遠方へ初日の出を見に行ったことがあります。
今年の正月は快速「伊豆初日の出」号に乗車しました。乗るのは初めてだと思っていましたが、10年前(平成17年)のきっぷが手元にありました。きっぷに使用した痕跡がなく、乗った記憶もないので、おそらく寝坊でもして乗らなかったんだと思います。
(10年前の指定券)
飛行機で東京に来た友人を迎えついでに来た浜松町駅の「びゅうプラザ」のハイカウンターできっぷを買ったことは覚えています。ちなみに浜松町の「びゅうプラザ」は平成24年末で閉店していたようです。
昨年の運転区間は品川~伊豆急下田間です。途中の川崎・横浜・大船・藤沢とこまめに停車してからは伊東線・網代までは時刻表上ノンストップという通常の特急列車とは違った停車駅です。その後、伊豆急線・片瀬白田駅で約50分の停車時間を設け、初日の出を迎えます。
今年の車両は伊豆急の「黒船電車」でした。指定席とグリーン席があり、グリーン席は発売開始早々埋まりましたが、指定席はどこでもよければ取ることはさほど困らないと思います。ただ、座席配置が独特なので、海側や展望席を希望する場合は伊豆急のHPを参照したうえで、駅の窓口で頼んでみるといいと思います。当日は6〜7割は埋まっていたように見えました。
私が使用した指定券です。片瀬白田駅には特急列車は停車しないので、片瀬白田着の指定券はこの列車ぐらいで珍しいです。仕事帰りの夜に「指定席券売機」で適当に買ったものですが、あっさり前面展望席が取れています。私は乗るまでそれに気付かず乗ってから展望席だと分かったので、「新年早々運がいいことがあるもんだ!」と喜びました。
片瀬白田までは爆睡するつもりでしたが、思いがけず前面展望席が取れてしまったため、寝るのはもったいないと思い、ずっと起きていました。途中の藤沢駅では小田急の初詣列車である「ニューイヤーエクスプレス9号」と並びました。
片瀬白田駅は静岡県東伊豆町にある駅です。地図を見ての通り相模湾に面した海沿いにあります。南隣の伊豆稲取駅まではずっと海沿いで、伊豆急線随一の車窓でもあります。
到着した片瀬白田駅ではお汁粉のふるまいがありました。初日の出はホームからでも見えそうですが、幅が狭いため駅の改札を出て、徒歩数分のところにある岸壁へ誘導され、そこで見ます。
乗客のほとんどはICカードかJR線部分が東京近郊区間で完結した連絡乗車券を持っていて厳密には途中下車はできない条件だと思いますが、出場時の確認のみで制約はありませんでした。ICカードの人はタッチせずに出場できていました。正月ぐらいは大目に見ているのでしょう。そんなことまでガタガタ言っていてはこの企画が成り立ちませんし。
(予想時刻6分前)
(予想時刻5分後)
この日の初日の出予想は6:51でした。6:32の到着時は真っ暗でしたが、徐々に日が昇り、雲間からなんとか初日の出を見ることができました。雲がなかったらもっと良かったんでしょうが、こればっかりは仕方ありません。
帰り際の様子です。だいぶ日が高くなっています。乗客の多くは片瀬白田から先も乗車していましたが、私は元旦の夕方から出勤だったのですぐに折り返して戻りました。
私は横浜市営地下鉄の駅の近くの駐車場に車を置いて、地下鉄の終夜運転に乗って横浜駅に行きました。この列車に乗る人はどうやって乗りに来ていたのかふと気になりました。鉄ヲタは終夜運転から流れてきたんでしょうが、鉄ヲタじゃない人は停車駅まで車で来たんですかね?
この列車は来年の年明けも運転されるようです。指定券は明日から発売です。