大井川鉄道→JR連絡硬券
大井川鉄道では硬券乗車券を発売しています。金谷接続のJR連絡券も硬券で発売していて、かつてはA型・B型・D型準片・D型往復とバラエティに富んでいました。ところが、一昨年4月の消費税増税で運賃値上げがあった際になくなってしまい、一律補充券対応となりました。
そんな情報は知っていたんですが、大井川鉄道は隣県にあるせいか「いつでも行ける」という意識が根底にあって、まだ一度も乗ったことがありませんでした。補充券があって連絡廃止にならない限りは慌てて集めに行くこともないかなと優先度を下げていました。
きっぷヲタ驚きの情報が入ったのは今年3月のことでした。3月10日の会社設立記念日に合わせて、JR連絡の硬券乗車券(島田・東京都区内着)の発売を再開するというニュースでした。さらに10月22日にはSLフェスタに合わせてD型準片の発売まで再開しました。
これは本当に驚きました。硬券がなくなることは数あれど、常用する硬券が復活したなんて話は聞いたことがありません。しかも、いずれも「お客様のお声を受け販売再開です!」と書いてありました。たぶん3月に再開した分の反響が思いのほかあって、10月の追加再開に繋がったんだと思います。
発売駅は新金谷・家山・千頭の三駅です。現在発売している口座は以下の通りです。家山駅では東京都区内着だけは取り扱わないようです。
着駅 | サイズ | 新金谷発の価格 |
島田 | B型 | 340円 |
六合/藤枝/焼津/静岡/清水/三島/熱海 | D型準片 | 2,090円 |
菊川/掛川/袋井/磐田/浜松/豊橋/名古屋 | D型準片 | 2,740円 |
東京都区内 | A型 | 3,820円 |
参考までに最安の新金谷発の価格も付けておきました。D型準片の価格は最遠(最下段)までのものです。
7月に行く機会を作り、新金谷駅で島田までの乗車券を購入しました。増税前まで発売していた様式と同じです。東京都区内着は使う用事がなかったため、次回以降に先送りです。
大井川鉄道はとにかくSLが有名で、SL列車の収入だけで経営しているような会社ですが、近鉄のビスタカーや南海のズームカーのお古が主力で走っていたり、JRではかなり昔に見かけなくなったような旧型電機が入れ換えをしていたりで、SL抜きでも面白いです。今回は金谷~新金谷間の往復に乗車しただけでしたが、今度はもう少し乗り降りしてみたいと思います。
かつての大井川鉄道はきっぷヲタに対しては冷淡だったようで、この界隈ではいい評判を聞いたことがありませんでした。一昨年~昨年にかけての経営危機を経て経営母体が変わった辺りから、ホームページは非常に見やすく使いやすくなりましたし、twitterやfacebookで情報発信や意見募集なんかも積極的にするようになり、内側から少しずつ変わっているのが感じられていました。そんな中での硬券連絡乗車券の発売再開でした。今後の動きにも注目したいところです。