続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

南房総フリー乗車券

南房総フリー乗車券

 往復乗車券+フリーエリア+特急券がセットになった「南房総フリーきっぷ」をリニューアルして、特急券を分離した「南房総フリー乗車券」を発売しています。JR東日本のトクトクきっぷは特急料金を分離したものが主流となりつつある中で、その路線の忠実に沿ったものと言えます。

 出発地・フリーエリアの設定は「~フリーきっぷ」の頃から変わっていません。発売額は特急料金相当がなくなったため、舞浜~蘇我間発で5,500円から3,000円と2,500円安くなっています。その後、一昨年4月の消費税増税に伴って、3,100円に値上げされています。

 このきっぷに限った話ではないですが、個人的にはフリーきっぷに特急料金をセットにしておいたほうが、客単価は上がりますし、おそらく往復とも特急列車を利用してもらえ、経営面ではいいような気がします。また、利用者からすると電車の乗車券も特急料金もバスも諸々コミコミになっている方が安心感があります。なので、JR東日本の今の施策は正直疑問です。 

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 きっぷの様式は「~フリーきっぷ」の頃とほとんど変わりません。有効日数は3日間から2日間に短縮されています。また、乗車前日までの発売という縛りは「~フリーきっぷ」の頃にはなかったものです。きっぷの利便性では「~フリーきっぷ」の頃より落ちています。

【ひとこと】

 現在の「~フリー乗車券」にリニューアルされてからも、房総特急は減少の一途をたどっており、外房線はまだしも内房線の特急は壊滅状態です。リニューアル当初は正直特急料金が分離されたのはどうなのかと思いましたが、現状を鑑みるとこれでも意外と困らない感じがします。

 あと、以前からしつこく書いていますが、相変わらず出発地の設定が少なすぎることです。「便利なSuica」を使って欲しいのかもしれませんが、このきっぷを積極的に売ろうという意思が感じられません。JRのネットワークを活かしきれてない感じがしてもったいないです。

使い勝手…★★★★☆

お得感…★★★☆☆(東京都区内発は★★☆☆☆)

当日発売…なし(前日まで)

小児用…あり

【補足:2019/7/18】

 「南房総フリー乗車券」は平成30年3月末(?)で発売終了した模様ですので、カテゴリーを追加しています。JR東日本が房総を見限ったように見えるのは私だけでしょうか?