鵜原
外房線・鵜原駅は千葉県勝浦市にある駅です。勝浦といえば漁港の町というイメージがありますが、鵜原駅近辺は山に囲まれて緑が生い茂っていて、秘境駅っぽい雰囲気すら感じます。近くには海水浴場や「鵜原理想郷」というゴージャスな名前の別荘地(?)があるようです。
一日あたりの乗車人員はわずか84人(2015年度)で、定期客と定期外がほぼ半々です。これだけの乗車人員しかいないのに、どういうわけか土休日に運転され特急「新宿わかしお」は上下とも停車します。駅前には観光案内所があるので、いちおう観光地の入口駅という扱いなのかもしれません。
3月末までは勝浦市観光協会が受託する簡易委託駅で、POS端末できっぷの発券を行っていました。営業時間が朝7時~12時の5時間だけだったので、少々難易度は高めでした。券売機はありませんでしたが、ICカードのチャージができるチャージ機が設置されていました。
4月以降は簡易委託契約を解除し無人化され、同時にチャージ機も撤去された模様です。
同じJR東日本千葉支社管内では鵜原駅と同じく3月末で、成田線・下総橘駅と内房線・和田浦駅も簡易委託を解除し無人化されています。いずれも地元自治体による受託駅だったので、公費を投入してまで簡易委託を維持するのは割に合わないという判断だったのかもしれません。今後、こういう動きは増えていきそうな気がします。