昨年3月のダイヤ改正より、和歌山駅7・8番線の入口に中間改札が設置されました。7・8番線は和歌山線と和歌山市方面の紀勢線の支線が発着します。
有人改札ではありませんが、時間帯によって係員がいます。また、インターホンで遠隔対応できるようにもなっています。
和歌山線はほぼ半分の駅が無人駅で、ワンマン運転を行っているので、運賃の取りはぐれが相当あったと推測されます。例えば初乗りの乗車券で和歌山駅まで乗車し、和歌山線に乗り換えて無人駅で降りれば不正乗車ができてしまいます。逆もまた然りです。中間改札を設けて和歌山駅まで有効な乗車券を持っているか確認するだけでもある程度の抑止力にはなると思います。
7・8番線のホーム上には和歌山線や紀勢線で和歌山駅に到着した客が和歌山駅やその先の目的地までの運賃を精算するために、このような有人の「のりつぎ精算所」が設置されました。改札の横に設置しなかったのはスペースの問題と、中間改札がホーム端の2ヶ所にあるためと思われます。
と言うことで早速「のりかえ精算所」利用してきました。「夏の関西1デイパス」を利用していたので、フリーエリアからはみ出す和歌山以南の部分を購入しました。POS端末が設置されていて、「和歌山駅006」という発売箇所表記になります。和歌山駅の改札外の窓口にはマルス端末しかなく、POS端末があるのはここだけです。
兵庫県の加古川駅や姫路駅でも山陽線と加古川線や播但線との乗り換え中間改札を設置していて、和歌山駅での設置はその先行事例を踏まえて設置したと思われます。この中間改札ができたことでキセルや無札乗車が減ったそうで、効果はそれなりにあったようです。