阿南駅その後
阿南駅は徳島県阿南市の中心駅です。牟岐線という地方交通線の中間駅でありながら、徳島県内で第2位の乗降客数があります。
阿南駅の窓口端末は2011(平成23)年1月にマルス端末からPOS端末に置き換えられ、POSで発券できないきっぷは隣接するワーププラザ(旅行窓口)で発券していました。ところが、そのワーププラザが昨年9月に閉鎖されてしまい、そういった役割分担ができなくなりました。そのため、昨年10月から8年ぶりにマルス端末(MR52型)が再設置されました。
旅行窓口閉鎖に伴って駅のマルス端末が再設置された例として、五能線・五所川原駅が挙げられます。こちらは2006(平成18)年3月に「Kaeruくん」投入でみどりの窓口が閉鎖されたのち、「びゅうプラザ」閉鎖に伴って2015(平成27年)年10月にみどりの窓口が復活しています。
阿南駅のワーププラザがあった頃となくなった最新の状態の違いです。ワーププラザの跡地はデッドスペースになっていて、今のところ使われている気配はありません。
阿南駅のマルス端末で発券したきっぷです。発売箇所表記は「阿南駅MR52」となっています。POS端末やワーププラザの旅行業端末ではe5489の受け取りや一部トクトクきっぷの発売はできませんでしたが、マルス端末に置き換わって阿南駅でもそれらの発券ができるようになりました。JRの乗車券類を買うだけなら、ワーププラザの閉鎖によってむしろ利便性が向上したと言えます。
ただ、これで駅のPOS端末とワーププラザの旅行業端末を使い分けている駅はなくなったので、今後はワーププラザの閉鎖に伴ってマルス端末が復活する駅は発生しないはずです。