続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

城戸南蔵院

 篠栗線(福北ゆたか線)・城戸南蔵院駅は福岡県篠栗町にある駅です。篠栗町は福岡市のベッドタウンとして発展し近年人口が増えてますが、ここは山あいの小さな駅で少なくともベッドタウン的な雰囲気はありません。

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城戸南蔵院駅全景 2017/11/2

 もともとは城戸駅として1968(昭和43)年に開業し、2003(平成15)年に現在の駅名に改称されています。駅名のとおり近所に南蔵院というお寺があります。

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城戸南蔵院駅に進入する快速列車 2020/1/2

 快速列車を含め日中は1時間に3本停車し、快速電車であれば20分で博多に着けます。思った以上に便利な印象です。

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城戸南蔵院駅窓口 2017/11/2

 城戸南蔵院駅は簡易委託駅で、南蔵院が受託しています。お寺(≒宗教法人)が受託する簡易委託駅は非常に珍しいです。広めの待合室や軽食が食べられる売店もあって、売店も南蔵院が運営しているようです。駅に寺の厚生施設的な側面がある印象です。

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 見ての通り券売機がありますが、窓口もあって金額式の常備軟券を発売しています。POS端末はありません。券売機で売れた分は委託収入にならないので、券売機できっぷを買おうとすると窓口から「こちらでどうぞ」と声がかかります。利用客も高齢者が多いので、窓口を利用している人がほとんどでした。

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南蔵院の涅槃像 2020/1/2

 南蔵院は篠栗四国八十八箇所の総本寺だそうで、ソコソコ格式の高い寺のようです。ここは仏像が横に寝転がった全長41mの巨大な涅槃像が有名です。涅槃像は小乗仏教の東南アジアの寺では見かけますが、大乗仏教の日本ではあまり見かけません。近くで見ると思ったよりデカく迫力に圧倒されます。

 私が正月に訪れたときは東南アジア系の若い人(留学生なのか旅行者なのか技能実習生なのか分かりませんが…)が5~6人のグループで多く詰めかけ、日本人よりも多いぐらいでした。地域に根差した小さなお寺かと思いきや、とにかく国際的でびっくりしました。

 涅槃像は外から見るだけであれば無料です。駅から徒歩10分もあれば着きます。博多から一番近い常備券発売駅なので、きっぷを買うついでに訪れてみると面白いと思います。