湯浅駅ビフォーアフター
紀勢線・湯浅駅が一昨年12月に無人化されておよそ1年経ちました。ＪＲ西日本管内で有人でみどりの窓口があった駅をみどりの券売機プラスに置き換えて一気に無人化までした事例は山陽線・庭瀬駅でありましたが、特急停車駅でそれをやったのは湯浅駅が初めてでした。それだけに驚きも大きかったです。
それにしてもＪＲ西日本が駅を無人化する基準がよく分からないですね。湯浅駅近辺に目立った観光地はないものの、地方の駅で1日1,000人以上の乗車人員があるのは決して少ないとは思わないんですが。
無人化直前の湯浅駅の様子です。古めかしい平屋建ての駅舎です。駅の機能は奥の足場で囲われている建物の1階部分に移転する予定でした。
昨年ほぼ同じアングルから撮った湯浅駅です。駅の機能は奥の「湯浅えき蔵」という建物に移っています。旧駅舎の建物は駅名は剥がされて入口は封鎖されているものの、そのまま残っています。もうとっくの昔に取り壊されたと思っていました。
「湯浅えき蔵」は駅隣接の町有地に建てられた町の複合施設で、観光案内所や商工会・図書館が入居しています。右の建物の1階部分が駅です。津波対策のため、3階と屋上には避難設備もあるそうです。
湯浅駅の改札です。窓口や改札口はなく、近距離券売機とみどりの券売機プラスが1台ずつあるのみです。これを見たときに「ホントに無人化されてるわ…」としばし唖然としました。
湯浅駅のみどりの券売機プラスで引き換えたe5489で予約した特急券です。発売箇所表記は「湯浅駅ＭＫ０１」となります。 「ＭＫ１」や「ＭＫ３１」ならよく見かけますが、「ＭＫ０１」はこの辺り独特で珍しいです。
特急「くろしお」はe5489でのチケットレス乗車ができることもあり、紀勢線内の停車駅では湯浅駅の他に海南・箕島・藤並・紀伊勝浦の4駅で既にみどりの窓口がなくなってみどりの券売機プラス化されています。駅の規模からして、南部・周参見あたりも密かに危ないような気がしています。
