続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

N700S

のぞみ442号

種別:新幹線

区間:新大阪~東京

 7月11日夕方のこと。「あしずり7号」に乗車し須崎に向かっていました。前日の大雨で土讃線・阿波池田~土佐山田間が朝から不通となっており、須崎に寄ってからその日の晩の「サンライズ瀬戸」で自宅に帰る予定だったため、少しずつ更新されるJR四国の運行状況をチラチラ気にしていました。

 列車が須崎に到着する頃、悪い知らせが入りました。

【特急列車】阿波池田~高知間 ※終日運転を見合わせます

【普通列車】阿波池田~土佐山田間 ※終日運転を見合わせます

 ありゃ帰れんがな...。嫁には怒られ、翌日の嫁とは別の約束には平謝りでキャンセル連絡しつつ、高知に泊まることは決めました。翌日どうせ新幹線で帰るなら、デビューしたばかりのN700Sに乗れないか考えました。そこで東海道新幹線運行情報(いちおうJR東海公式)のtwitterを見てみました。

 こんな感じで8月31日までは前日の14時ごろに翌日のN700Sの運用が公開されていました。N700Sの追加投入に伴って乗車機会が増えたことを理由に9月以降は公開しなくなりました。

 帰路に利用できる上り列車はのぞみ3本にひかり・こだまが1本ずつでした。残念ながら岡山から乗車できる列車はありませんでしたが、新大阪始発の列車はありました。土讃線の運行再開を昼過ぎと仮定し、新大阪発夕方以降の列車が乗れる対象と判断しました。

のぞみ442号 新大阪(19:00発)→東京(21:27着)

 一本だけ都合のいい列車がありました。家に帰るのがかなり遅くなりますが、N700Sに乗りたいという欲求が勝ちました。実はN700Sには前の週にも乗っていたんですが、その時は東京~新横浜間でわずか17分でした。期せずして乗る機会ができたので、2時間乗って既存のN700Aとの違いを比べたいと思いました。

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のぞみ442号:新大阪駅 2020/7/12

 新大阪駅に入線した「のぞみ442号」です。折り返しではなく、発車の数分前に博多寄りの引き上げ線から入線してきました。選んで乗る人が多いようで、カメラを向けている人も多く見かけました。真新しいピカピカの車体に金色のN700Sのロゴが誇らしげです。

 乗って最初に感じるのは加速と減速の滑らかさと揺れの少なさです。車両の改良と保線がセットではありますが、明らかに既存のN700Aより良くなりました。 

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N700Sの座席 2020/7/4

 座席の見た目はN700Aとよく似ていますが、少し硬くなりました。長時間乗るにはこれぐらい硬さが適しているんでしょうが、硬いと感じる人はいると思います。あと、個人的にはN700系から続くこの明るい青色の座席は落ち着かないので好きではないです。

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通路側席にもあるN700Sの座席のコンセント 2020/7/4

 何より窓側席と車端席にしかなかったコンセントが1人1つずつ肘掛けに付いているのが便利です。窓側席のコンセントは足元で、お世辞にも使いやすいとは言えなかったので余計にありがたみを感じます。 

 N700系に初めて乗ったのが13年前の2007(平成19)年7月で、その時も700系と比べてカーブの揺れが少なくなったり、デッキ部分が静かになったと感じたんですが、今回も加減速の滑らかさや客室が一段と静かになったのが実感できました。

 JR東海は2022年度までにN700Sを40編成投入する予定だそうで、おそらくJR西日本も追随するはずです。なので、そのうちわざわざ探して乗る必要もなくなると思います。 

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 きっぷはN700Aのものと何も変わりません。「全席禁煙」の表記も残ったままです。N700Sに乗った記念にチケッターを押してもらったんですが、無残に穴が直撃したので再履修確定です。