今年8月3日からJR四国の詫間・善通寺・今治の3駅にMV50型のアシストマルスが導入されました。JRグループで一番最後の導入で、JR西日本と同じ「みどりの券売機プラス」の愛称が付いています。
JR四国も新型コロナの影響をモロに受け、列車の減便や来年4月からの運賃値上げを検討しているというニュースが流れています。「みどりの券売機プラス」の導入は新型コロナ前から決まっていたのかもしれませんが、極力サービスの質を落とさずにコストや要員を減らしていくというのは喫緊の課題であろうと思います。
詫間駅のみどりの券売機プラスです。券売機の背後の緑色のパネルで目立たせているのもJR西日本とそっくりです。ちなみにオペレーター業務は自社対応ではなくJR西日本に委託しているそうです。
e5489で仕込んだ新幹線特急券を善通寺駅のみどりの券売機プラスで受け取ったものです。発売箇所表記は「善通寺駅MVA」となっています。
特徴的なのはオペレーター対応時間です。JR四国は3駅それぞれで対応時間が異なります。駅によってオペレーター対応時間が異なるのは他社では例がないと思います。
駅名 | 端末稼働時間 | オペレーター 対応時間 |
岡山・高松方面特急 | |
---|---|---|---|---|
始発 | 最終 | |||
詫間 | 5:30~23:55 | 5:30~21:30 | 5:51 | 21:23 |
善通寺 | 5:30~23:55 | 6:00~21:30 | 6:28 | 22:56 |
今治 | 5:15~23:55 | 5:30~23:00 | 5:41 | 22:17 |
こうして見ると、上り(岡山・高松方面)の特急列車が発着する時間帯はオペレーター対応を行っている感じです。善通寺駅のみ最終列車(22:56発のしまんと10号)より早く対応を終了しますが、その一本前(21:08発の南風28号+しまんと8号)まではカバーしています。
なお、まだ公式に発表されていませんが、詫間駅と善通寺駅については近々みどりの窓口を閉鎖する方針だそうです。今治駅については閉鎖の情報はありません。今治はJR四国で7位の乗車人員があり、そこそこビジネス客や観光客の利用のある駅ですから、みどりの窓口の補完として使うんだと思います(みどりの窓口の営業時間短縮はあるかもしれません)。今後管内に広がっていくのか注目しています。
【補足:2020/10/7】
詫間・善通寺駅のみどりの窓口は9月末で閉鎖となりました。
【補足2:2021/3/7】
3月1日のプレスリリースで3月15日からみどりの券売機プラスを予讃線・伊予北条と鳴門線・鳴門駅に追加で導入することを発表しました。また、NHKの報道によると両駅のみどりの窓口は5月末で閉鎖するそうです。
【補足3:2021/4/17】
3月13日より今治駅のみどりの窓口の営業時間は8:30~20:00に変更(短縮)されました。みどりの券売機プラスの稼働時間も23:20終了に短縮されたようです。