近距離券売機のきっぷは保存性が心配なので、4桁になる高額なものはまず買わないんですが、ある方のツイートを見て試してみたいと思ったものがありました。
八戸線・陸奥湊駅で購入した八戸接続の青い森鉄道連絡券です。上の85mm券は青森まで2日間有効で、下のエドモンソン券は八戸から2,280円区間までで当日限り有効の乗車券です。でも、きっぷのサイズも効力が違うのに発売額は同じ2,490円です。
この事象は青い森鉄道の営業キロと運賃の関係によるものです。以下は平成29年当時の八戸駅からの青い森鉄道の営業キロと運賃です。
八戸駅からの | ||
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営業キロ | 運賃 | |
東青森 | 90.2Km | 2,280円 |
筒井 | 91.6Km | |
青森 | 96.0Km |
いずれの駅も91~100Km(1Km未満は切り上げ)で2,280円の運賃帯に収まっています。連絡乗車券の有効日数を算出する場合、会社間の営業キロは合算します。そこで、陸奥湊~八戸間のJR部分の営業キロ9.0Kmと運賃210円を加算してみます。
陸奥湊駅からの | |||
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営業キロ | 運賃 | 有効日数 | |
東青森 | 99.2Km | 2,490円 | 当日限り |
筒井 | 100.6Km | 2日間 | |
青森 | 105.0Km |
合算したことによって筒井・青森着は営業キロが100Kmを超えるので、東青森着と運賃が同額にも関わらず2日間有効となります。下のエドモンソン券は東青森着のきっぷです。理屈でこうなるのは分かりますが、それにしてもよく気づくなぁと感心します。
陸奥湊駅の券売機では筒井・青森着は券売機のトップメニューに表示されています。片や東青森着は青い森鉄道連絡のメニューの「2490」のボタンになります。
この2枚の乗車券は私と嫁で実使用しました。青森駅の改札できっぷを貰うときに、青森着のものには無効印が押されていますが、2280円区間のものは駅員が一瞬困惑した表情を浮かべたものの、結局何も押されませんでした。金額は同じでも見慣れないものだったからかもしれません。