続・吾輩はヲタである

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市島駅無人化

市島駅無人化

 福知山線の市島駅と石生駅が3月末で簡易委託を解除し無人化されました。これは簡易委託を受託していた丹波市の方針変更によるものです。

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ICOCA導入を祝う看板:市島駅 2021/2/27

 3月13日のダイヤ改正より北近畿のICOCAの利用エリアが拡大されました。これまで福知山線は尼崎~篠山口間と福知山駅でしか利用できなかったものが、尼崎~福知山間の全駅で利用できるようになりました。

 これまで丹波市は2駅の駅窓口業務を受託し、乗車券購入費用の一部を助成するなど福知山線の利用促進策を行っていました。しかし、福知山線の市内全駅でICOCAが利用できるようになるのを機に、利用促進策をきっぷの購入を前提とした方法から、ICOCAの普及・促進に転換することとしました。それに伴って以下の施策が実施されました。

  • 市内の各世帯に1枚の2000円分のICOCAの配布(2021年2月)
  • 3人以上50Km以上区間の乗車券購入費用の一部助成の中止(2021年3月末)
  • 市島・石生駅の窓口閉鎖・無人化(2021年3月末)
  • 市内の駅からICOCAを利用した場合に5%のポイント還元(2021年7月)

 ICOCAの配布は当初中高生と65歳以上の市民に一人1枚ずつの予定でしたが、市議会で異論が相次いだため、各世帯に1枚に変更されました。

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市島駅窓口 2021/2/27

 簡易委託を受託する自治体の方針変更によって無人化される例はよくありますが、ICカードの導入が契機というのは珍しいです。背景にはICカードの導入によって窓口でのきっぷの売り上げが減り、それまでのような委託収入が得られなくなることが見込まれるというのも一因だと思います。

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 市島駅で購入した入場券と乗車券です。両駅ともPOS端末が設置されていました。簡易委託でない業務委託の黒井駅にはPOS窓口が残りました。同じ丹波市の駅では業務委託の谷川駅にみどりの窓口がありますが、直営の柏原駅はみどりの窓口がなくなり「みどりの券売機プラス」化されています。

 新学期に入った4月以降に開始する通学定期は駅での通学証明の確認が必要になるため、丹波市内だと谷川・柏原・黒井のいずれかの駅でしか発売できません。POS端末ではICOCA定期券の発券はできないので、ICOCA定期券を希望する場合は谷川か柏原になります。市島駅はパッと見た感じでは学生の利用客が結構多かった印象があるので、この体制で大丈夫なのかな?と少し気になりました。