「しなのサンセット」は2002（平成14）年12月のダイヤ改正から運転されている、長野～上田間ノンストップの通勤ライナーです。運行開始当初は長野～小諸間の運転でしたが、2005（平成17）年に長野～上田間に短縮されています。
運行当初から長らくリクライニングシートがあるしなの鉄道の169系が使用されていましたが、保安装置の関係で169系がJR線に乗りれられなくなった2011（平成23）年7月以降はＪＲ東日本の189系を経てしなの鉄道の115系で運行されていました。
リクライニングシートのあった169系や189系からボックス席の115系に変わっても、乗車整理券の200円は必要だったので不評だったようです。そのせいか（？）2015（平成27）年3月のダイヤ改正で乗車整理券は廃止され乗車券だけで利用できるようになりました。
昨年7月にしなの鉄道が115系の置き換え用に新型車両のSR1系100番台が導入され、再度300円の列車指定券が必要になりました。
乗車整理券から列車指定券になって100円値上げされていますが、新型車両で座席が確保されるうえに、クロスシートにトイレ、フリーWi-Fiが整備されていて100円分の価値はあると思います。
上り（上田行き）の「しなのサンセット」の列車指定券は上田・小諸駅と専用のWEB予約（チケットレス）のほかに、車内でも発売します。長野駅にあるしなの鉄道の窓口では発売しません。4両編成のうち2号車以外は座席が指定されていて、2号車は車内で列車指定券を発売する枠です。
こちらが2号車に乗車し、車内で購入した列車指定券です。上のリンクの「しなのサンセット券」と同様に日付部分を手書きで発行します。決してスキャンに失敗したというわけではなく真っ白の無地紋です。発売箇所表記は「戸倉運輸区」から「しなの鉄道」に変わっています。
無地紋にしてあからさまにコストを削っているので、趣味的には惹かれないきっぷです。ただ、上田駅に到着すると同時にきっぷとしての寿命を終えるので、赤字で経営が楽ではない会社がコストをかけてまで地紋を入れる必要はないという判断も理解はできます。
