5月23日よりJR東日本の一部駅の指定席券売機でEX予約・スマートEX(以下まとめて「EXサービス」)のきっぷの受け取りが可能になりました。みどりの窓口での受け取りはできません。対象は以下の駅です。
- 東京都区内各駅
- 横浜市内各駅
- 小田原
- 熱海
横浜市民として気になったのが、ここで言う「横浜市内」は行政区画上の横浜市内か、JRの特定都区市内制度の横浜市内を指すのかどちらなのか?ということです。
横浜市と川崎市の境界線はだいたいこんな感じです。川崎駅と尻手駅は行政区画上は川崎市にありますが、南武線の駅の並びでは矢向駅が横浜市内の飛び地になっているため、JRの特定都区市内制度では飛び地解消のため川崎駅と尻手駅は横浜市内の駅に含まれます(無人駅しかない鶴見線のことはとりあえず横に置いておきます)。
尻手駅は昨年12月にみどりの窓口が閉鎖され、指定席券売機の設置はなく、EXサービスの受け取りはできません。ここで肝心なのは川崎駅がどうかです。川崎駅の情報を調べてみたところ、「EXサービス」お受取り可能の記載があるので、受け取れることが分かります。プレスリリースに記載されていた「横浜市内」はJRの特定都区市内制度の横浜市内を指していたということになります。
どうしても自分で試さないと気が済まないタチなので、初日の朝に試してみました。とりあえず早起きしてEX予約でe特急券を予約し、近所のJR東日本の駅に向かいました。
指定席券売機の外観は何も変わっていませんでした。トップ画面の「インターネット予約の受取り」の緑色のボタンのところに小さく「EXサービス」と表示されています。
「インターネット予約の受取り」のメニューに進むと受け取り可能なサービスが表示されます。東京都区内ではこれに加えてe5489がありますが、横浜市内と小田原・熱海ではe5489の受け取りができないためこの3メニューになります。
JR東日本の駅で受け取ったEX予約のe特急券です。今回の対応を機に実発売箇所が表記されるかときっぷヲタ的な期待したんですが、何も変わりませんでした。これでは何も違いが分かりません。
きっぷの左上部分を高解像度にスキャンし直して拡大してみました。JR-Eの地紋が辛うじて確認できると思います。
ご利用票の左下には発券箇所である「長津田駅FC1」が表記されています。払い戻しはJR東海と西日本でしか取り扱わない旨が引き続き表記されているので、JR東日本では単に受け取りに対応するだけなんでしょう。
受け取ってしばらくして気づいたのは、「ひかり・こだま」の普通車指定席は少なくとも2004年から左上の企画コードが353だったんですが、この券は804に変わっています。5月21日のタイミングで受け取り箇所拡大以外のシステム変更も実施されたので、このタイミングで変わったのかもしれません。
嫁が利用するきっぷをEX予約で手配することがよくあります。私が同行しない場合は事前にきっぷに引き換える必要がありました。会社や旅行からの帰りにJR東海の新横浜や品川駅で引き換えてからきっぷを渡していたんですが、横浜市内のJR東日本の駅で受け取れるとなると、わざわざ新横浜まで行く手間が省け個人的には大変ありがたいです。
改めて、現時点でのJRグループのネット予約の会社間の受け取り可否を表形式にまとめました。年月の入っているものは受け取り可能になった時期を記載しています。
えきねっと (JR東) |
EXサービス (JR海・西) |
e5489 (JR西) |
九州ネット予約 (JR九) |
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JR北海道 | 2015年3月 | ✕ | ✕ | ✕ |
JR東日本 | 開始当初 | 2022年5月 | 2014年3月 | ✕ |
JR東海 | 2022年4月 | 開始当初 | 2019年4月 | ✕ |
JR西日本 | 2014年3月 | 2006年8月 | 開始当初 | 2011年3月 |
JR四国 | ✕ | ✕ | 2008年ごろ? | ✕ |
JR九州 | ✕ | 2022年6月 | 2011年3月 | 開始当初 |
今年になってネット予約の他社での受け取りがだいぶ広がった感です。欲を言えば、えきねっとはJR西日本の北陸10駅以外に関西圏でも受け取りができて、EXサービスやe5489も首都圏の受け取り可能駅が増えれば、より良いサービスになっていくのかなと思います。