昨年6月に「えきねっと」が大幅リニューアルされて1年が経ちました。
当初は連続乗車券の有効日数のバグがあったり、使い勝手がおかしな部分があったりしましたが、少しずつ改善され今ではそのあたりは落ち着いているように思います(それでも「ストレスフリー」と言い切るまで良くなったとは思えませんが)。
「新えきねっと」の大きな売りとして、JREポイントを新幹線eチケットに引き換えられるサービスが始まりました(この仕組みで引き換えるチケットを以降「特典チケット」と略します)。引き換えられる範囲はJR東日本管内の新幹線で、北海道新幹線や北陸新幹線・上越妙高~金沢間は対象外です。
繁忙期の利用制限はありません。利用できる設備は普通車指定席のみで、指定列車に乗り遅れた場合は当日の後続列車の自由席が利用できます。「トクだ値」の乗り遅れ時は乗車券部分のみ有効で特急券は書い足さなければならないので、特典チケットの方が使い勝手はいいです。
所要ポイント数は乗車距離によって4段階で設定されています。当然、距離の上限に近い方が割安感が出ますし、加算料金のない「やまびこ」よりは加算料金が必要な「はやぶさ」方が割安です。
乗車距離 | 東京から | 所要ポイント数 | |
---|---|---|---|
通常時 | スペシャル | ||
100Kmまで | 小山・本庄早稲田 | 2,160ポイント | 1,000ポイント |
101Km~200Km | 新白河・越後湯沢・上田 | 4,620ポイント | 2,300ポイント |
201Km~400Km | 古川・大石田・新潟・上越妙高 | 7,940ポイント | 3,900ポイント |
401Km以上 | くりこま高原以北・新庄 | 12,110ポイント | 6,000ポイント |
今年はJR東日本管内の新幹線が軒並み開業〇周年を迎えるので、それを記念して「新幹線イヤー2022」というキャンペーンを行っています。その中で特典チケットを通常ポイントの約半分で引き換えられる「新幹線YEARスペシャル」というキャンペーンを3回に分けて設定しています。
- 第1弾:2月1日~28日(終了)
- 第2弾:6月1日~14日(終了)
- 第3弾:9月26日~10月7日
3回のうち2回は終わっていますが、秋にあと1回チャンスが残されています。
特典チケットの申し込みは「えきねっと」にログイン後にマイページを表示し、その下の方にあるJREポイントのポイント数が表示されているところの「JRE POINT 特典チケット申込」というボタンから進みます。
そうすると表示される画面で左側の「新幹線eチケット」のボタンを押せば予約画面に進みます。ちなみに右側は在来線特急のチケットレス特急券に引き換えるシステムです。
特典チケットは新幹線eチケットなので交通系ICカードを登録しておけば、きっぷに引き換えることなくチケットレスで利用できます。しかし、いつものようにきっぷを受け取ってきました。あえてきれいに包まれた餃子を皮と中身に分けて食べるようなことを平気でします。
特典チケットの予約は金銭の授受がないためクレジットカード情報に紐づかず、受け取り用のQRコードも発行されません。特典チケットを紙のきっぷに引き換える場合はみどりの窓口へ出向く必要があります。
こちらが引き換えた現物です。えきねっと会員番号と予約番号で発券できました。乗車券と特急券が一葉になった券ですが、金銭の授受がないため金額が***になった変わったきっぷです。
券面の上部には「えきねっとJREPOINT特典チケット 2300P」とあります。「新幹線YEARスペシャル」の第2弾に2300ポイントで利用しました。大宮~長野間の営業キロは192.1Kmで、200Kmの上限ギリギリです。これを東京~長野間にすると3900ポイント必要になってしまいます。
大宮駅では特典チケットを紙のきっぷに引き換えたいという需要が一定数あるのか、すぐに発券してくれました。ハズレの駅だと窓口で「新幹線eチケットは紙のきっぷはなく、交通系ICカードに紐づけないと利用できない」と言い切られることも多々あります。
正直なところ、VIEWカードを持っていないとJREポイントはなかなか貯まらないので、キャンペーン期間中の半額はとても魅力的です。閑散期の需要喚起用に散発的にでも少ないポイントで利用できるキャンペーンは実施してもらえるとありがたいです。