ホームライナー
◆種別:普通
◆区間:手稲→札幌(1日片道3本)
今年3月のダイヤ改正で札幌地区の「ホームライナー」に大きな動きがありました。長らく100円の乗車整理券で利用できていましたが、定員制から全車指定席に変更され、平日運転から毎日運転になりました。
指定席券は「えきねっと」でも発売され、快速「エアポート」やその他観光列車と同じく「えきねっとチケットレス座席指定券」のサービスも利用できます。価格は以下の通りとなっています。
チケットレス | きっぷ利用 | |
---|---|---|
普通車指定席 | 200円 | 530円 |
グリーン席 | 310円 | 780円 |
「エアポート」や観光列車はチケットレスを利用しても1円も安くなりませんが、「ホームライナー」はきっぷ利用時の半額以下に設定されています。全車指定席化によって大幅値上がりするところをチケットレス割引適用で100円の乗車整理券から100円の値上げに留めています。
価格的にはチケットレスを使えと言っているようなものです。確かにチケットレスで予約しておけば窓口で券売機できっぷに引き換える必要はないですが、決済方法はクレジットカードに限定されます。
言い換えるとクレジットカードがないとチケットレスは利用できないですし、駅で思い立って券売機でワンコイン払って乗車整理券を買って飛び乗るという手軽さは失われたと言えます。
これだけチケットレスが推奨されていようとも、きっぷに引き換えて利用するのがきっぷヲタです。今まで「ホームライナー」という列車名だけで号数はありませんでしたが、指定席券を発売するにあたって号数が設定されています。
私が乗車した「ホームライナー5号」は金曜でしたが、札幌駅に着くのが遅いせいか同じ号車に数人しかいないぐらいガラガラでした。途中すれ違った1号(手稲7:24発→札幌7:40着)はソコソコ乗っていたように見えたので、札幌駅に着く時間帯の違いなんだと思います。
値上げと予約なしで乗れた手軽さが失われたことによって、平日の利用状況がどう変わっていくのかや新たに運転された休日の利用状況はどの程度なのかという点は興味深いところです。
個人的には8年前になくなってしまった小樽発の列車も需要がありそうに思えます。朝の通勤時間帯に小樽から札幌へ向かう列車は普通列車ばかりなので、有料の速達サービスとしての「ホームライナー」は受け入れられるような気がするんですが。