続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

新南陽駅無人化

 今年9月末で山陽線・新南陽駅が無人化され、みどりの窓口がなくなりました。新南陽駅は山口県周南市にありますが、合併前は新南陽市の中心駅でした。

新南陽駅 2022/9/24

 ただ、山口県内の山陽線沿いではすごい勢いでみどりの窓口がなくなっていて、柳井・光・下松・防府・宇部新川・小野田といった市の中心駅からすらみどりの窓口はなくなっています。柳井以外はいずれも2021年以降にです。

 新幹線の駅を除くと山口県内で市の中心駅にみどりの窓口があるのは岩国・下関の2駅だけです。どうもJR西日本は一市に一駅有人駅があれば事が足りると思っているフシがありますが、通学定期の新規発売が集中する4月をどう乗り切るんでしょうね?

無人化前の新南陽駅みどりの窓口 2022/9/24

 これらみどりの窓口が閉鎖になった駅にはいずれも「みどりの券売機プラス」もしくは「みどりの券売機」があります。新南陽駅についてもみどりの窓口が閉鎖されるにしても、「みどりの券売機」ぐらいは設置され、無人化はさすがにないと思っていました。

 ちょっと興味が湧いたので新南陽駅の乗車人員を調べてグラフを作ってみました。昨今ローカル線の利用者の減少が喧伝されていますが、新南陽駅についてはコロナ禍前までは増加していて、大健闘と言ってもいい状態でした。コロナ禍でJR西日本がコスト削減に走るのは分かるんですが、こういう増加基調にある有望な駅まで機械的に無人化して利便性を低下させ、成長の芽を摘むのは果たしてどうなのかと思います。


 新南陽駅は昨年3月と無人化直前の今年9月の2回行きました。昨年3月時点で休憩時間が拡大し、窓口営業時間が短くなっていました。このままでは窓口がなくなってしまいそう雰囲気は何となく感じました。

新南陽駅駅名標 2021/3/14
新南陽駅のサイン類 2021/3/14

使用されていない1番線と貨物側線:新南陽駅 2021/3/14 

新南陽駅南側に広がる操車場 2021/3/14

 新南陽駅は初めて訪れましたが、昭和50年代の国鉄っぽい雰囲気が残っている印象がありました。また、新南陽駅は貨物駅としての機能もあります。かつては近隣の工場への貨物専用線が延びていたようですが、現在ではなくなっています。

新南陽駅ホームのITV 2022/9/24

 今年9月に再訪した際にはホームにワンマン運転用のモニター(ITV)がホームに設置されていて、稼働を待つばかりの状態になっていました。

227系の普通列車:新南陽駅 2022/9/24

 今年3月のダイヤ改正で徳山~新山口間でも227系の運用が始まり、新南陽駅にも227系が入るようになりました。そして、来年春には新南陽駅を含む徳山~下関間でもICOCAが使えるようになります。おそらくそのタイミングと前後して227系を使用したワンマン運転も始めるでしょうから、この辺りの鉄道風景もガラッと変わりそうです。