続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

南紀パス

南紀パス

昨年9月の台風12号による豪雨は紀伊半島の広い地域に甚大な被害をもたらしました。中でも和歌山県は土砂崩れや河川の氾濫により南部を中心に死者・行方不明者が56人にも及びました。JR紀勢線も橋梁が流されたり、駅が浸水するなど大きな被害があり、一時は熊野市~白浜間で運転を見合わせました。全線が再開したのは3ヶ月後の12月3日になってからでした。

「元気です和歌山 南紀パス」は豪雨で甚大な被害を被った和歌山県への復興支援の意味合いを込めて、紀勢線全線再開後の12月~今年3月10日まで発売されたフリーきっぷです。発駅からの往復特急指定席+フリーエリアがセットになったきっぷでした。

【フリーエリア】

バス路線については詳細割愛します。きっぷは4日間有効で、フリーエリア内は特急列車の自由席が利用できました。

Q0107 (ゆき)

Q0108 (かえり)

JR西日本にありがちな2人縛りはなく、1人でも利用できました。発売は出発日の前日まででしたが、5489サービスが利用できたため、前日に決済を済ませて当日に受け取ることも可能でした。

価格は観光促進という目的もあってか破格の設定でした。大阪市内発が6000円、京都市内・神戸市内発が6500円、和歌山発が5500円でした。正規運賃+特急料金での往復と、往復型の「くろしお指定席往復割引きっぷ」との価格比較をしてみます。

            正規往復   くろしお往復   南紀パス

新大阪~白浜   9880円    8000円     6000円

新大阪~串本  11540円    9200円     6000円

新大阪~新宮  13000円    9800円     6000円

新宮に至っては半額以下です。南紀パスはフリーエリアが付く上に、近辺のバスとフリーエリア内の特急自由席が利用できたのでいかに安いかどうかがわかります。

Sandanbeki (三段壁)

Shirarahama (白良浜

私は日帰りで新大阪→白浜→京都と利用しました。白浜では明光バスも利用し、近辺を観光してきました。関西では割とメジャーな観光地のようですが、関東では馴染みが薄く、私自身も初めて観光しました。いろいろと見どころがあって、半日の滞在ではとても時間が足りませんでした。

南紀パスは3月10日で発売を終了しています。値段はもう少し高くてもいいので、一帯を周遊できるこういうタイプのきっぷをまた発売して欲しいものです。